双六岳 1泊2日 登山ガイド|小池新道・双六小屋の設備・天空の滑走路と下山後グルメ
📋 この記事でわかること
- ① 前夜の過ごし方(ソフトクリーム・ひがくの湯)
- ② 深夜2時台スタート(駐車場は前日夕方に満車)
- ③ 新穂高登山センター(無料トイレはここが最後)
- ④ 林道歩き・笠新道の水場・わさび平小屋
- ⑤ 小池新道(秩父沢・チボ岩・イタドリヶ原)
- ⑥ シシウドヶ原から鏡平へ(逆さ槍とかき氷)
- ⑦ 弓折乗越への登り(直射日光対策)
- ⑧ 稜線歩き(鷲羽岳・水晶岳を望む)
- ⑨ 双六小屋に到着(テント場とTJAR)
- ⑩ 双六岳へ(初日の山頂アタック)
- ⑪ 双六小屋 徹底レポ(トイレ・寝床・Wi-Fi・バッテリー)
- ⑫ 午後のひととき(ヘリの搬送・ケーキ・名物の天ぷら)
- ⑬ 2日目|快晴の双六岳と「天空の滑走路」
- ⑭ 下山(鏡平のメロンフロート・わさび平の名物そうめん)
- ⑮ 後泊と下山後グルメ
- ⑯ イッチーの山旅セット(装備)
- 食べたもの・トイレ事情まとめ
- よくある質問(FAQ)
🎥 今回の双六岳、動画にもまとめています。深夜2時台のスタートから鏡平の逆さ槍、双六小屋の設備、翌朝の「天空の滑走路」までを約52分でどうぞ。ぜひチャンネル登録もよろしくお願いします😊
北アルプスの奥、双六岳(すごろくだけ・2,860m)。イッチーが何度も通っている大好きな山です。今回は2026年8月10日、お盆直前の週末に登ってきました。
新穂高から小池新道を歩いて双六小屋へ。この記事では、深夜2時台のスタートから、翌日の「天空の滑走路」と後泊のグルメまでを、写真たっぷりでお届けします。トイレの場所と料金、水場、鏡平のかき氷、そして2026年の双六小屋の設備が去年から大きく変わった話まで、全部お見せします。
2日間の合計。登り・下りは累積標高です。 所要時間は体力・天候によって変わります。
※ 本記事の料金・価格(山小屋・施設・紹介している商品)はすべて登山当時(2026年8月)の税込・目安です。最新の情報・在庫は各施設の公式サイトおよび各商品のリンク先でご確認ください。
深夜2時台のスタートから鏡平の逆さ槍、双六小屋の設備、翌朝の「天空の滑走路」まで。YouTubeで見る(記事の下の方にも埋め込んでいます)。

今年も大好きな双六小屋に行ってきたよ! 花見平から先の稜線に出ると、双六小屋と鷲羽岳・水晶岳の絶景がドーンとお出迎え⛰️ ボクが何度も通っている理由、この記事で全部見せるね。

小池新道は「よく整備された登り」の代表格じゃ。とはいえ標高差はしっかりある。今回は水場とトイレの位置を全部押さえてあるゆえ、計画に使うがよいぞ。

深夜2時台スタートだって! ボク、暗いうちから歩き出すのワクワクしちゃう…! 見上げたら満天の星だったんだって、いいなぁ〜!

楽しみなのは下山してからの方かな〜。わさび平のそうめんに、後泊の焼肉に、締めのラーメン。下山してからが本番なんだよね〜🍜
① 前夜|ソフトクリームとひがくの湯で英気を養う
新穂高に入るなら、前日の夕方から動くのが現実的です。イッチーの定番コースはソフトクリーム→ひがくの湯→車中泊。この日もいつも通りでした。ソフトクリームは「森の隠れ家」(1つ500円・カップとコーンが選べます)。




ひがくの湯は日帰り温泉と食堂を兼ねた施設で、登山者にはおなじみの場所。定食やカレーを注文すると、その日の特別品がバイキングで付いてきます(喫茶メニューや一品ものは対象外)。この日はスイカでした。



登山の前の日にお風呂と定食って、それだけでもう半分くらい満足しちゃうんだよね〜♨️ ここから山が始まる感じがするの。
メニューの人気第1位は「登山に味噌煮かつ定食」1,950円。副菜がたくさん付いてくるのが嬉しいところです。イッチーが大好きなのは第3位の飛騨牛牛スジどて煮定食 2,050円。どて煮が白米によく合います。




支配人さんから「いつも来てくれてありがとう」って、大盛りのポテトとコーンコロッケを頂いちゃいました🥹 定食だけでもボリューム満点なのに…ごちそうさまです!
♨️ ひがくの湯 メモ
日帰り温泉+登山者食堂。前泊用のコテージもあり、宿泊すると入山中の車を預かってもらえます(この日は満室でした)。定食・カレーの注文でその日の特別品がバイキングに。
🛏 ひがくの湯と登山者食堂(楽天トラベルで空室・料金を見る)
コテージ泊なら入山中の車預かり+送迎が付きます。第3駐車場の争奪戦から解放されるので、お盆や連休はこれがいちばん確実な手です。
🔗 ひがくの湯(公式Instagram)
🔗 新穂高の駐車場事情はこちらで詳しく解説しています

温泉と夕食のあとは、そのまま車中泊だったんだね。深夜スタート前に少しでも眠っておきたいな。

ボクは網戸と扇風機、ランタン、エアピローを車内で使っているよ。耳栓とアイマスクは山小屋でも使うから、装備欄にまとめてあるよ。
🚗 新穂高の前夜に使う車中泊4点
② 深夜2時台スタート|駐車場は前日夕方に満車
お盆シーズンの新穂高は、駐車場との戦いから始まります。この日、登山者用で無料の第3駐車場(P5)は前日の17:30ですでに満車でした。

前日の夕方でもう満車って…! ボク、早く着いた人が勝ちだって聞いてたけど、まさか前の日の夕方とは思わなかったよ〜!


そこで鍋平(なべだいら)登山者用駐車場へ。ただし、ここには落とし穴があります。

なぜ皆が第3駐車場を狙うか分かるかの? 鍋平から新穂高登山センターまでの道が、これがまた大変なのじゃよ。ただの移動と侮ってはいかん。


鍋平から登山センターまでは急な下りの登山道で、暗い時間帯はよく滑ります。所要時間の目安は下り(往路)で約40分、登り(復路)で約50分。ここだけで体力と時間をそれなりに使うので、第3駐車場が満車のときは早めに割り切って動くのがおすすめです。
🅿️ 新穂高の駐車場と予約(2026年)
新穂高の駐車場は「予約できるもの」と「早い者勝ちのもの」に分かれます。お盆や連休は前日の夕方には満車になるので、予約できる枠を押さえておくと安心です。
- 第3駐車場(登山者用・無料):予約不可の早い者勝ち。この日は前日17:30で満車でした
- 鍋平登山者用駐車場(無料):予約不可。新穂高まで急な下りの登山道を歩きます(下り約40分・登り返し約50分)
- 第4駐車場(40台・1日2,600円):akippaでのWeb予約制。新穂高センターから徒歩3分
- 深山(みやま)登山者用駐車場:ネット予約制。登山口にいちばん近い駐車場です
- 第1・第2駐車場:ゲート式の有料(通年営業)
🔗 高山市公式|新穂高の市営駐車場(料金・営業期間)
🔗 新穂高センター(登山指導センター)の案内
🔗 第3駐車場の有料化【見合わせ】の経緯はこちらで詳しく
深夜スタートで頼りになるのが灯り。鍋平からの下りは滑りやすいので、明るさに余裕のあるモデルが安心です。ここでイッチーから、ひとつ大事な話があります。

ボクはハンドライト派なんだ。ヘッドライトだと、蛾みたいな虫が光をめがけて顔に飛んでくるんだよね…😵 手に持っていれば光源が顔から離れるから、顔へのダイブを避けられるんだ。

なるほど、理にかなっておるな。付け加えるなら霧のときもそうじゃ。光源が高い位置にあると、目の前の霧が白く光って視界が霞んでしまう。手元の低い位置から照らせば、足元の地面がぐっと見やすくなるのじゃよ。
つまりハンドライトは「虫」と「霧」に強いということ。トレイルランと登山の両方を走り込んできたイッチーが、実際に何度も助けられてきた選び方です。とはいえ両手を空けたい場面では、やはりヘッドランプが頼りになります。2つを持ち替えて使うのが、いちばん現実的な答えです。
③ 新穂高登山センター|ここが実質のスタート地点
鍋平から下ってくると、新穂高登山センターに着きます。ここが北アルプス西側のスタート地点。24時間電気がついているので、深夜でも安心して準備ができます。


中の様子もご紹介します。男女別のトイレがあり、自動手洗い場と小便器のほか、個室トイレが2つ。




ここのトイレ、ウォシュレット付きで本当にキレイなんだ🚻 しかも無料で使えるのはここが最後。この先の小屋のトイレはどこも1回200円だから、必ず寄っておくのがおすすめだよ。

出発前にちゃんと済ませておくの、本当に大事なんだよね〜。ここを逃すと、次からはぜんぶ有料になっちゃうから。
駐車場の状況もここで分かります。第4駐車場は事前予約制、登山口に一番近い深山(みやま)登山者用駐車場もネット予約制で、どちらもこの日は満車でした。



④ 林道歩き|お助け風・笠新道の水場・わさび平小屋
イエローゲートを抜けると、わさび平小屋までの林道歩きが始まります。まだ登山道ではありませんが、ここが意外と長い区間です。


途中の「お助け風(風穴)」は天然のクーラー。深夜の時間帯は、涼しいを通り越して寒いくらいでした。


写真の何倍も綺麗だったんだよ…。真っ暗な林道を歩くのは少し怖いけど、ふと見上げるとこれだから、やめられないんだよね。
笠新道入口の水場は、たっぷりと水が流れていました。ここは要チェックです。


💧 笠ヶ岳方面へ行く方は要注意
笠ヶ岳のテント場の水場は枯れていることが多いため、笠新道に取り付く前に、この水場かわさび平小屋でしっかり水を補充しておくのが安心です。
林道の終点がわさび平小屋。ここで朝ごはん(コンビニのおにぎり)を食べて、日焼け止めを塗って、トイレを済ませておきます。





この先の山小屋にウォシュレットは無い。つまりここが実質ラストじゃ。覚えておくがよいぞ。

ここでひとつ、あまり語られないマナーの話。早朝に小屋の近くで日焼け止めスプレーを「シャカシャカ」鳴らすのはNGだよ🙅 まだ寝ている人がたくさんいるからね。

言われてみればそうじゃな。あの音は静かな朝の小屋によく響く。音の出ないミルクやジェルタイプを選んでおけば、そもそも気を使わずに済むというわけじゃ。
だからイッチーは、日焼け止めも「音が出ないジェルタイプ」を使っています。スティックタイプは手軽そうに見えて塗りムラができやすいのが難点。ジェルなら早朝の小屋前でも気兼ねなく塗れて、伸びもいいので塗り直しがラクです。
そしてもうひとつ、見落としがちなのが唇。標高が上がるほど紫外線は強くなり、唇も普通に日焼けします。乾燥して切れると食事も飲み物もつらくなるので、リップクリームもセットで持っておくと安心です。
🏔 この山行で使う山小屋(双六小屋グループ)
わさび平小屋・鏡平山荘・双六小屋は、いずれも双六小屋グループの運営です。宿泊は予約制。公式サイトから空室状況の確認と予約ができます。
- わさび平小屋(標高1,400m・収容65名)1泊2食13,000円/夕食付11,800円/素泊まり9,500円/お弁当1,200円
- 鏡平山荘(標高2,300m・収容110名)1泊2食15,500円/夕食付14,000円/素泊まり11,000円/お弁当1,500円
- 双六小屋(標高2,600m)1泊2食15,500円/夕食付14,000円/素泊まり11,000円/お弁当1,500円
🔗 双六小屋グループ 公式サイト(予約・空室状況)
料金は消費税・宿泊税込み
🚻 トイレと水場の位置(往路)
- 新穂高登山センター:無料・ウォシュレット付き・24時間照明あり
- 笠新道入口:水場(この日は水量たっぷり)
- わさび平小屋:1回200円・ウォシュレット付き(実質ラスト)
- 鏡平山荘:1回200円・洋式水洗(紙はゴミ箱へ)
- 双六小屋:1回200円・宿泊者は無料・紙も流せる
⑤ 小池新道|秩父沢・チボ岩・イタドリヶ原
わさび平小屋の先、小池新道入口からがようやく登山道です。



ここでひとつアドバイス。鏡平山荘までは、なるべく直射日光を避けて歩けると体力を温存しやすいよ。だから深夜〜早朝スタートが効いてくるんだ☀️
足元はすぐに岩が出てきますが、この道は整備が本当に行き届いています。浮石はほとんどなく、登山者に踏み固められた歩きやすい道が続きます。








秩父沢はわさび平から約1時間。ここで多くの人がザックを下ろして休憩します。



沢の水で顔を洗うと、いっきに目が覚めるんだよね〜。冷たくて気持ちいい…!
この橋は増水時にはすぐ流されてしまうもの。沢の幅いっぱいが濁流になると聞くと、自然の力の大きさを感じます。




秩父沢を越えると小さな沢をいくつか渡り、チボ岩のゾーンへ。



チボって、この地方の方言で「盗っ人」なんだって。岩の間に落とし物をすると二度と戻ってこない…って意味。家の鍵とか落としたら大変だよね😅











⑥ シシウドヶ原から鏡平へ|逆さ槍とかき氷
シシウドヶ原にはベンチがあるので、ここでゆっくり休んでいきましょう。








クマの踊り場、という名前がすべてを物語っておるな。昨年までと違うのは、熊スプレーや熊鈴を付けた登山者が明らかに増えたことじゃ。備えは着実に広がっておる。
クマ鈴はマグネットで消音できるタイプだと、小屋や休憩中は静かにできて周りに気を使いません。スプレーは携行方法も大切で、すぐ手が届く位置に付けておかないと意味がなくなってしまいます。

ボク、音が鳴りっぱなしなのはちょっと苦手…。必要なときだけ鳴らせるのがいいよね! 小屋の前で鳴らしちゃうと迷惑だもん。


最後の急登を登り切ると、この日ひとつめのお楽しみが待っています。

これが見たかった…! この日は風もなく穏やかで、水面に槍ヶ岳がバッチリ映り込んでくれました📸



鏡平山荘|トイレ・メニュー・名物のかき氷






軽食&ドリンクのメニューはこちら。牛丼1,300円/カレーライス1,300円/味噌ラーメン1,200円/かき揚げうどん1,200円。名物のかき氷は600円、宇治金時(あずき付き)800円、練乳トッピング+100円です。



鏡平山荘で、5年ぶりにYouTuberのレイちゃんと再会しました。(YouTube/Instagram)



起きてから5時間以上経ってたからお腹ぺこぺこ🤤 かき氷はこの後の弓折乗越までの登りが本当に大変だから、ここでしっかり休んでエネルギーを入れておくのが正解だよ。
⑦ 弓折乗越へ|直射日光との戦い
鏡平山荘から先はもろに直射日光を受ける斜面。ここで日傘を投入しました。

ここの登り、ボクもうヘトヘト…! でも振り返ると槍ヶ岳が見えるから、それを楽しみに一歩ずつ進んだよ〜!



「ポールが使えなくなるから日傘は使わない」ってよく言われるんだけど、風のない日の直射日光の消耗を考えると、ボクは日傘を持つ価値は十分あると思ってるよ☂️
イッチーが使っているのは登山用の軽量日傘。一般的な日傘と違い、風に強く軽いのが特長です。あわせてサングラスがあると、照り返しの強い稜線でも目の疲れがまるで違います。













⑧ 稜線歩き|鷲羽岳と水晶岳がお出迎え
弓折乗越で稜線に出ると、景色が一気に変わります。ここからが双六までのごほうび区間です。






この瞬間がたまらないんだよね⛰️ しんどい登りを終えて稜線に出た瞬間、これから歩く道と憧れの山が一気に目の前に広がる。


花見平は、7月なら雪渓が残り高山植物が咲き誇る場所。8月のこの日はすっかり溶けて、花の種類も少なめでした。運が良ければライチョウに出会えます。











山で仲間からもらう差し入れって、なんであんなに嬉しいんだろう🥹 秩父沢では紀州南高梅の「しらら」、黒百合ベンチでは香炉庵の船もなか。どっちも今回の山行の名場面だったよ。

理にかなっておるぞ。梅干しは汗で失う塩分の補給になるし、あんこは吸収の早い糖質。行動食として理想的な組み合わせじゃ。しかも軽い。
「しらら」は塩分5%のまろやかな梅干しで、酸っぱすぎず山でも食べやすいのが特長。個包装タイプを選べば、ザックに放り込んでおいて必要なときに1粒つまめます。船もなかのような小ぶりの和菓子は、行動中でも手が汚れずに食べられて、休憩のごほうびにぴったりです。

甘いものとしょっぱいもの、両方持っていくのが正解なんだよね〜。疲れてくると、からだが欲しがるものが変わるから。

これぞ北アルプスの絶景じゃな。小屋・稜線・名峰が一枚に収まる。ここを目指して登ってくる者が多いのも頷けるわい。




7年ほど前からフォローさせて頂いている、エクストリームな登山をする親子にもようやくお会いできました。(Instagram)
⑨ 双六小屋に到着|テント場とTJAR


🏃 TJAR(トランスジャパンアルプスレース)とは
日本海(富山湾)から太平洋(駿河湾)まで、日本アルプスを縦断する約415kmの山岳レース。2年に1度、8月に開催されます。この日はちょうど大会期間中で、双六小屋にもスタッフのテントが張られていました。

TJARって日本海から太平洋まで415kmだって…! ボクにはとても真似できないけど、同じ山の上にいるって思うだけでドキドキしちゃう!

喫茶・軽食のメニューはこちら。イッチーのイチオシはあんかけ皿うどん(1,200円)です。




山の上で水が無料って、本当にありがたいこと。北アルプスでは水1Lに数百円かかる小屋も多いからね💧
⑩ 双六岳へ|天気のいいうちに山頂アタック
チェックインを済ませ、天気のいいうちに双六岳の山頂へ。小屋からの標高差は約300m、これが地味に大変です。






トラッキングを見てたら「そろそろ会えそうだな」って思ってたら、本当に前から現れたんだって! すごい偶然だよね🤝








山頂では、YouTuberのレイちゃんがFPVドローンを飛ばしていました(山岳での許可申請はもちろん実施済み)。ゴーグルを付けさせてもらうと、まるで自分が空を飛んでいるような映像でした。


このとき使われていた機材はAntigravity A1。8Kの360度ドローンで、撮影後に見る向きを自由に決められるのが特徴です(イッチーの機材ではなく、レイちゃんが使用していたものです)。
ちなみにこのAntigravityは、360度カメラでおなじみのInsta360と同じ会社のドローンブランド。つまり「空から撮る360度」と「手持ちで撮る360度」が、同じ思想でつながっているわけです。最新モデルのInsta360 X6と並べておきます。


山頂は真っ白…でも山ってそういうもの。翌朝に期待して、一旦小屋に降りることにしたよ⛰️

⑪ 双六小屋 徹底レポ|泊まる前に知りたかったこと
ここからが本題です。双六小屋に泊まると実際どうなのかを、写真で全部お見せします。
トイレ|紙もそのまま流せます





山小屋で拭いた紙をそのまま流せるのは珍しいことじゃ。下水処理がしっかりしておる証拠。おかげでトイレも臭わん。
寝床|南館・上段と下段が選べます
この日は南館。早く到着すると上段か下段かを選べます。下段のほうが若干広めなので下段にしました。




敷布団・毛布・掛け布団・枕の4点セットがしっかり用意されています。廊下にはデロンギのオイルヒーターがいくつも設置されていて、夕方の館内はとても暖かいです。
乾燥室・更衣室|ドライヤーまであります






山小屋でドライヤーが使えるなんて…! 髪が濡れちゃったときに本当に助かるんだよね。


Wi-Fi|スターリンクが使えます

イッチーは毎回24時間600円のプランを利用しています。


🔋 モバイルバッテリーは「ロッカー預かり」に
ここが2026年の大きな変更点です。双六小屋グループではモバイルバッテリーを小屋内のロッカーで預かる方式になりました。居室(部屋)へは持ち込めず、部屋での使用・充電もできません。受付時の受付シートに、モバイルバッテリーの有無を記入します。なおこれは双六小屋だけの運用ではなく、双六小屋グループの4小屋(双六小屋・黒部五郎小舎・鏡平山荘・わさび平小屋)で統一されています。





鍵を閉めて保管する方式は良い案だと思う。ただ、間違えてロッカーの鍵を持ったまま出発しちゃう人が一定数いそう…実際に、鍵を届けに戻ってきた登山者もいたよ🔑
🔋 双六小屋グループのモバイルバッテリー対応(2026年8月時点)
- 小屋内のロッカーで預かる方式。居室への持ち込み・部屋での使用・充電は不可
- 受付シートにモバイルバッテリーの有無を記入する
- 10,000mAhクラスなら4つほど入る大きさ
- 鍵を閉めて保管(鍵の持ち帰りに注意)
- グループ4小屋(双六・黒部五郎・鏡平・わさび平)で統一運用
背景と、登山者が取るべき安全対策は別記事で詳しく解説しています。
🔗 双六小屋モバイルバッテリー問題の本質──登山者が取るべき2つの安全対策
⑫ 午後のひととき|ヘリの搬送、ケーキ、そして名物の天ぷら

この日は頭部を負傷した登山者がヘリで搬送されていきました。ご本人は歩けていて意識もはっきりしていましたが、頭部はどうしても出血量が多くなるため、早めの判断は正解だと思います。

「歩けるから大丈夫」と思いがちじゃが、頭部の外傷は別じゃ。迷ったら早めに助けを求める——それが山では正解になることが多いのじゃよ。

ケーキセット1,200円。週末は14時にはなくなってしまうので、ランチと一緒に食べてしまうのが確実です。




ボクはお酒が飲めないからコーヒーで乾杯☕️ このあと何時間も話し込んじゃった。山小屋の午後って、この時間がいちばん贅沢かもしれない。

双六小屋の夕食といえば名物の天ぷら。抹茶塩か、そうめんのつゆを付けていただきます。ご飯は大盛りにしてもらい、さらにもう一杯おかわりしました。


1日の終わりにこの景色…。がんばって登ってきた甲斐があったね。
⑬ 2日目|快晴の双六岳と「天空の滑走路」
2日目の朝。前日はガスで真っ白だった山頂に、もう一度向かいます。この日は高曇りだったので、少しゆっくりめのスタートにしました。


🍱 朝ごはんはお弁当に変更できます
双六小屋では、朝食をお弁当に切り替えてもらえます。早出したい人や、山頂で朝日を狙いたい人にはありがたい仕組み。この日は日の出前に出発したかったので、お弁当にしてもらいました。
登り始めて約50分。稜線に出た瞬間、前日は見えなかったものが目に飛び込んできました。


おぉー! 昨日は真っ白だった場所に槍ヶ岳がドン! これだから朝の山はやめられない…素晴らしい眺望でした⛰️


黒部五郎岳はカールがとても綺麗な山。2021年に登ったきりなので、また行きたい一座です。




双六岳といえばこの広大な平坦地じゃな。山頂から槍ヶ岳に向かってまっすぐ伸びる——だから「天空の滑走路」と呼ばれるのじゃよ。





双六小屋に戻ってコーヒーブレイク
山頂を満喫して小屋に戻り、朝のコーヒーを一杯。ドリップして淹れてくれます。



ベンチとテーブルが新設されていました。鷲羽岳を眺めながらゆっくりできるのが嬉しいところです。

写真撮影も快く了解してくださった小屋番のお姉さんに感謝…! こういう温かさが、また来たくなる理由なんだよね。


⑭ 下山|鏡平のメロンフロートとわさび平の名物そうめん
名残惜しいですが下山開始。西鎌尾根を眺めながら、来た道を戻ります。



鏡平山荘まで下りたら、ここでも一杯。この日はメロンフロート900円にしました。




空にうっすら虹色…これ彩雲っていうんだよ。見つけると、なんだかいいことがありそうな気持ちになるよね🌈
わさび平小屋|名物そうめんで締めるのが恒例
林道を戻ってわさび平小屋へ。沢の水にぷかぷか浮く野菜たちを見ると、夏の北アルプスに来たなと実感します。

ほら、下山してからが本番って言ったでしょ〜。汗をかいたあとの冷たいおつゆ、これがたまらないんだよね〜🍜




このそうめんを食べて下山するのが、ボクの恒例なんだ🍜 汗をかいた体に、冷たいおつゆが染みわたる…最高の締めだよ。


鍋平への登り返しはロープウェイでワープ
ここで問題になるのが、往路で通った鍋平駐車場への登り返し。下山後の体には、正直かなりこたえます。

そこで新穂高ロープウェイを使いました。数分で鍋平高原駅に到着。500円で時間と体力を買えると思えば、じゅうぶん価値があります。


🚡 鍋平に停めたら、帰りはロープウェイが正解
鍋平登山者用駐車場から新穂高までは急な下りで、下り約40分。往路はそれで済みますが、復路はこれを約50分かけて登り返すことになります。下山後の疲れた体には相当こたえるので、新穂高ロープウェイ(500円)で鍋平高原駅までワープするのが現実的です。
⑮ 後泊|信濃大町の民宿と、下山後グルメ
この日は栂海新道から後立山連峰を縦走していた仲間と合流して後泊しました。遠征のときは、下山後にもう一泊してから帰ると体がずいぶん楽になります。

泊まったのは信濃大町駅前の民宿「七倉荘」。1泊素泊まり8,000円(入湯税込)で、部屋は和室に布団が敷かれていました。

🏨 後泊のすすめ
- 民宿 七倉荘(信濃大町駅前):1泊素泊まり8,000円・入湯税込/和室・布団
- 駅前なので、電車で帰る人も車の人も動きやすい
- 素泊まりなので、夕食は街に出て自由に選べる
🛏 七倉荘(楽天トラベルで空室・料金を見る)
信濃大町駅前。楽天トラベルの口コミは69件・評価4.13(2026年8月時点)。素泊まりがあるので、夕食は街に出て自由に選べます。
🔗 旅館 七倉荘(公式Instagram)

下山してそのまま何時間も運転するより、一泊して疲れを抜いてから帰るほうが安全じゃ。遠征登山では、後泊まで含めて計画するのが賢いのじゃよ。
夕食は焼肉|東山食堂 安曇野松川店
夕食は焼肉「東山食堂 安曇野松川店」へ。安くておいしい、下山後にありがたいお店でした。



山を歩いた後の焼肉って、なんであんなに美味しいんだろう🍖 ラム肉は特別なやつじゃなくても、十分すぎるくらい美味しかったよ。


仲間が仁科商店でクラフトビールを買い込んでいると、ここでYouTubeのフォロワーさんとばったり。お土産まで頂いてしまいました。ありがとうございます。
締めのラーメン|拉麵げん屋


締めは拉麵げん屋のげんこつラーメン790円。おいしくて、替え玉200円までしてしまいました。


山の話をしながらの食事って、本当に楽しいよね。この時間があるから、また次の山に行きたくなるんだよ。
翌朝|SWEET azumino のパンが定番
翌朝の朝食はSWEET azumino。この辺りに来たときは必ず寄るお店です。ハード系から菓子パンまで種類が豊富で、朝から目移りしてしまいます。




台風の影響で少し予定が変わっちゃったけど、それでも仲間と楽しく過ごせたことに感謝だね。山はいつも、行けただけで十分幸せだよ😊
📍 2日目のYAMAP活動記録 → 双六岳 2日目(2026年8月11日)
⑯ イッチーの山旅セット|双六岳1泊2日の装備
今回の双六岳に連れていった相棒たちです。深夜2時台スタート・鏡平から先は日陰なし・小屋ではモバイルバッテリーが小屋内のロッカー預かりという条件だったので、「暗さ」「日差し」「電源を自分で完結させること」の3つが装備選びのポイントでした。全装備の一覧は登山ギアおすすめ大全にまとめています。

ぜんぶボクが実際に使っているものだよ。ヘッドライトとハンドライト、日焼け止めとリップ、熊鈴と熊スプレー、日傘とサングラスは、本文の中で使った場面つきで紹介したとおり。ここではそれ以外をまとめて一覧にしておくね🎒
🖨 テント泊の持ち物チェックリスト【保存版・無料】
この記事の装備を、印刷してそのまま使えるA4一枚のチェックリストにまとめました。
山行前のパッキングにどうぞ(登録不要・PDF)
足まわり|シューズ・ソックス
イッチーは登山でもトレランシューズ。愛用はメレルのアジリティピーク6です。小池新道は石畳の登りが延々と続くので、グリップとクッションのバランスで選ぶのがポイント。ソックスは5本指で、長い下りでも指同士がこすれずマメになりにくくなります。
ザック・ウォッチ・図鑑
山小屋泊なら45L前後がちょうどいいサイズ感。北アルプスの午後は天気が変わりやすいので、雨予報でなくてもザックカバーは必ず入れます。
時計はGPSログを取りながら1泊2日を電池切れなく歩けるものを。双六の稜線はチングルマをはじめ高山植物が豊富なので、図鑑を1冊ザックに入れておくと歩きが何倍も楽しくなります。
ウェア|行動着からレインまで
汗をかいてから冷える「汗冷え」を防ぐために、ベースレイヤーの下にドライメッシュを1枚。キャップは日差しの強い稜線で必須です。休憩時にさっと羽織れる薄手のフリースもあると快適。
雨具は上下ともきちんとしたものを選んでいます。グローブは岩まじりの下りで手をつくときに。
電源まわり|双六小屋は「ロッカー預かり」
双六小屋グループではモバイルバッテリーを小屋内のロッカーで預かり、居室には持ち込めない運用になりました(グループ4小屋で統一)。安全性の高い半固体電池のモデルを選んでおくと、こうしたルールの流れにも対応しやすくなります。
充電できるコンセントは廊下にあるので、薄型の壁挿し充電器があるとスマホを直接充電できます。ロッカーは共用で他の登山者のバッテリーと同じ空間に入るため、耐火バッグに1つ入れておくと安心です。背景はモバイルバッテリー問題の記事で詳しく。
山小屋で眠るために
山小屋は消灯時間も起床時間も人それぞれ。耳栓とアイマスクがあるだけで、翌日の体力の残り方が変わります。
小物
手ぬぐいは日差しよけにも汗ふきにもなって、この行程でいちばん出番が多い1枚。ハッカ油はイッチーの夏の定番です。
救急セットは行動不能を避けるための保険。夏の長い行程では、足指のケア用品も効いてきます。
持ち物チェックリスト(双六小屋泊1泊2日・夏)
✅ 双六小屋に泊まるなら、これは忘れずに
- モバイルバッテリー(小屋内のロッカー預かり。居室への持ち込み・部屋での使用と充電は不可)
- 壁挿しの充電器(コンセントは廊下にあり、そこでスマホを充電できます)
- ヘッドライト+予備電池(深夜スタートなら必須。ハンドライトの併用もおすすめ)
- 耳栓・アイマスク(消灯後も起床時間もバラバラ)
- 日焼け止め・リップ・サングラス(鏡平から先は日陰がありません)
- 防寒着(真夏でも稜線の朝晩は冷えます)
- ザックカバー(北アルプスの午後は天気が変わりやすい)
- 熊鈴(林道と樹林帯で)
- 水(双六小屋の水は無料。行動中の分は多めに)
- 現金(トイレ200円※宿泊者は無料・小屋のWi-Fi 24時間600円・売店用)
- ゴミ袋(ゴミはすべて持ち帰り)
この山行で食べたもの・トイレ事情まとめ
「山で何を食べられるのか」「トイレはどこにあるのか」は、計画するうえで気になるところ。この山行で実際に利用したものを一覧にしました。
| 場所 | 食べたもの | 料金 |
|---|---|---|
| 森の隠れ家(前日) | ソフトクリーム | 500円 |
| ひがくの湯(前日) | 登山に味噌煮かつ定食 | 1,950円 |
| ひがくの湯(前日) | 飛騨牛牛スジどて煮定食 | 2,050円 |
| 鏡平山荘(1日目) | かき揚げうどん | 1,200円 |
| 鏡平山荘(1日目) | 宇治金時+練乳 | 900円 |
| 双六小屋(1日目) | ケーキセット | 1,200円 |
| 双六小屋(1日目) | 夕食:名物の天ぷら | 宿泊料に含む |
| 双六小屋(2日目) | 朝食(お弁当に変更可) | 宿泊料に含む |
| 鏡平山荘(2日目) | メロンフロート | 900円 |
| わさび平小屋(2日目) | 名物のそうめん | 800円 |
| 東山食堂 松川店(後泊) | 焼肉 | — |
| 拉麵げん屋(後泊) | げんこつラーメン+替え玉 | 790円+200円 |
| SWEET azumino(翌朝) | パン各種 | — |
| トイレの場所 | 料金 | 様子 |
|---|---|---|
| 新穂高登山センター | 無料 | 洋式・ウォシュレット付き/24時間照明あり |
| わさび平小屋 | 200円 | 洋式・ウォシュレット付き(実質ラスト) |
| 鏡平山荘 | 200円 | 洋式水洗/紙は目の前のゴミ箱へ |
| 双六小屋(外・屋内とも) | 200円 宿泊者は無料 | 洋式水洗/紙もそのまま流せる/屋内は男女共用 |
よくある質問(FAQ)
Q. 新穂高の登山者用の無料駐車場は予約できますか?
Q. 鍋平駐車場に停めた場合、新穂高までどのくらいかかりますか?
Q. 小池新道のトイレはどこにありますか?料金は?
Q. 双六小屋にモバイルバッテリーは持ち込めますか?
Q. 双六小屋にWi-Fiや充電設備はありますか?
Q. 双六小屋の宿泊料金はいくらですか?
Q. 双六小屋の水は有料ですか?
Q. 双六岳の「天空の滑走路」はどこから見えますか?
Q. 鏡平山荘の名物は何ですか?
Q. 下山後に泊まるならどこがおすすめですか?
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