槍ヶ岳へ、10回目の山頂と仲間の初登頂|ヒュッテ大槍に泊まる上高地発の山旅
槍ヶ岳山荘が創業100周年を迎えた年、ボクは9年連続、10回目の槍ヶ岳へ向かった。九州から来た仲間のうち、槍ヶ岳が初めての二人もいる。何度登っても、あの尖った穂先を前にすると胸が高鳴る。今回は上高地から槍沢をたどり、ヒュッテ大槍に泊まって東鎌尾根から山頂へ。仲間の初登頂まで、一歩ずつ一緒に進んだ。
🎥 上高地から槍沢を歩き、ヒュッテ大槍の食事と東鎌尾根、仲間との槍ヶ岳登頂を動画でたどれます。

やっほー! 大好きな槍ヶ岳、10回目の山頂へ。初めて登る仲間と穂先を目指すよ!

やったー! 槍の穂先、一番に見つけて、一番に登りたい! あのハシゴまで早く行こうよ!

こら、ハシゴは先を争うものではないぞ。長い道のりじゃ。分岐と水場を確かめて進むのじゃ

ヒュッテ大槍のごはん、待ちきれないな〜。槍を眺めて食べられるかな?
※料金や交通・山小屋の運用は2026年9月時点の情報です。出発前に各公式案内で最新情報をご確認ください。
地形:国土地理院/歩行軌跡:YAMAPの山行記録
YAMAPの活動時間(2日間合計)。登り・下りは累積標高です。1泊2日はボクたちの記録。初めて登る方は余裕のある日程を選んでください。
上高地から槍沢へ|徳沢で仲間と合流
前夜はさわんど第3駐車場で車中泊。翌朝はさわんどバスターミナルへ向かった。

🚗 前夜の車中泊を休みやすくする道具
トイレはバスターミナルに併設されている。上高地行きのバスに乗る前に場所を確認しておくと安心だ。


始発に乗れなかったら、次はいつ? 初めてだと気になるところ。今回の始発の時間帯は複数台が続いて出た。アルピコ交通も、混雑時には臨時便を運行する場合があると案内している。ただし増便は確約ではないので、週末や連休は始発の約1時間前に券売機の前へ並ぶと安心。定期便は時刻表上おおむね30分間隔なので、出発日が決まったら公式時刻表と始発カレンダーを確認しておきたい。
🚌 上高地へのアクセス|バスと駐車場
熊スプレーを携行する場合、さわんど〜上高地のバス車内へは持ち込めません。アルピコ交通は、安全ピンを確認してビニール袋で密閉し、リュックに入れてトランクへ預けるよう案内しています。バスの公式案内を確認。
🐻 熊スプレーと救急用品を備えるなら




上高地バスターミナルで身支度を整え、河童橋から歩き始めた。


▶ 吊尾根の動画前穂高岳から奥穂高岳へ。河童橋から見える稜線の先へ。
明神の公衆トイレは無料で利用できた。




🐻 登山道で役立つ地図とクマ鈴
徳沢へ向かううち、山並みを覆っていた雲が少しずつ晴れた。

九州の仲間は前夜から上高地アルペンホテルに泊まり、ボクより先に出発。徳澤園で待ち合わせる約束だった。

先に歩いたみんな、徳澤園で待ってるかな?

待っててくれた! ここからは一緒に槍ヶ岳へ行こう!
徳沢の公衆トイレは1回100円で、現金とPayPayに対応していた。新しく、清潔な洋式トイレもある。




☕ 徳澤園|仲間と合流してひと休み
徳澤園ではホットコーヒーを一杯。ここから先の長い道のりも、仲間がいると心強い。

☕ 徳澤園|食事と喫茶の立ち寄り先
徳澤園のトイレはボクのお気に入り。山歩きの途中で温水洗浄便座を使えると、ほっとする。



🌿 新村橋と上高地のこれから
新村橋の架け替えを含む松本市の「上高地 再生と安全」プロジェクトを、ボクも寄付で応援した。一定額以上を寄付した人の名前を、橋のたもとの解説板に刻む企画もあった。上高地の景色と、山小屋へ続く道がこれからも守られてほしい。
松本市の事業案内を見る ↗🚻 横尾|トイレを済ませて槍沢へ
横尾に着くと、白いテントの登山ゲートが目に入った。



横尾にゲートがある! 槍ヶ岳へ進む前に何を確かめるの?

横尾ゲートの試行は2025年からじゃ。登山届や装備を確かめる。北アルプストレイルプログラムは、登山道を守り続ける取り組みじゃよ。
ゲートの実施期間や確認票の提出方法は、横尾登山ゲートの公式案内で確認できます。


🏠 横尾|休憩・宿泊の拠点


涸沢へ向かうときと違い、横尾大橋は渡らず槍沢方面へ進む。

▶ 涸沢の動画横尾大橋の先へ。涸沢の道と山小屋を映像で紹介。


ここで行き先と体調を確かめたい。

横尾は行き先が分かれるところじゃ。景色に夢中でも、標識と地図を確かめるんじゃ

槍沢はこっち! 穂先はまだ見えないの? 早く登りたいよ!
足元はMERRELL AGILITY PEAK 6。足首を覆わないトレランシューズは足を自由に使いやすく、ボクはこの長い道でも選んでいる。
👟 長い道を歩く足元に
槍見河原の道標で足を止め、木々の間を探すと、遠くに小さな槍の穂先が見えた。まだ遠い山頂が、初めて目に見える目標になった。






槍沢ロッヂとババ平|昼食・水の補給・トイレ
槍沢ロッヂに到着。

昼食前に外トイレへ。洋式の個室があり、山の中でも立ち寄りやすかった。



飲料水を補給して、お昼休み。テーブルにはブラックキーマカレー(1,700円)、まみこの頂ガパオ(2,000円)、もつ煮(800円)。山の途中で温かいごはんを囲むと、ここからの登りに向けて気持ちが切り替わる。水場も利用できた。


🍫 長い槍沢で補給しやすい行動食
🚰 槍沢ロッヂ|昼食と水の補給

山の真ん中でこのごはん! どのお皿も元気が詰まってそう〜

槍沢ロッヂで水を補給したら出発。穂先へ急ぎたいけど、みんなの調子を見て進もう!

ロッヂを出て少し進むと、木々の間からまた穂先が見えた。

⛺ ババ平|トイレと水場を確認
ババ平のトイレを過ぎ、乗越沢付近で分岐を確認する。色づき始めた木々が道を彩り、グリーンバンドへ上がると、隠れていた槍ヶ岳の全貌が突然現れた。思わず立ち止まり、みんなで槍を見上げた。


⛺ ババ平|槍沢のキャンプ指定地
🚻 トイレが使えないときの備え







🧢 日差しの強い道で用意したいもの
槍沢では日傘を使って歩いた。風の強い場所では無理に差さず、汗を拭く手ぬぐいと合わせて備えたい。
☂️ 槍沢の日差しと汗に
日差しが強い稜線では、小さな日焼け止めとリップクリームも持っておくと心強い。
🧴 日差しと乾いた風に備える










あっ、槍が全部見えた! あのてっぺんへ、今すぐ駆け出したくなっちゃう!

こら、まだ小屋まで登りが残っておるぞ。足元を確かめながら、あの景色へ近づこう

この姿、見たかった! みんなといると槍が違って見えるよ
ヒュッテ大槍に宿泊|食事と槍を眺める夜
最後の登りを越え、ヒュッテ大槍へ。小屋泊の荷物を入れたTHE NORTH FACE テルス45を下ろし、寝室、乾燥室、トイレを確認する。





標高の高い小屋では、歩行中に重ねやすいR1 Airと、休憩時に羽織れる軽量ダウンを準備の候補に。気温や風に合わせて選びたい。
🧥 小屋の夕方と早朝に備える保温着
🔦 山小屋泊で用意したい灯りと電源





🏠 ヒュッテ大槍|小屋泊の設備と支払い


🛏 小屋泊の荷物と寝具に
🍰 夕食前のお楽しみ|ケーキと乾杯
ランチの受付には間に合わず、楽しみにしていたつけ麺は次回のお楽しみ。夕食までの時間は外のベンチで、槍ヶ岳を眺めながらおやつを楽しんだ。バスク風チーズケーキ、アイスケーキ、りんごケーキが並び、この日は各500円。徳澤園でもらったクッキーを広げると、仲間は生ビールやクラフトビールで乾杯した。小屋のドリンクバーは500円で、滞在中に利用できた。夕暮れの槍を見ながら過ごす時間も、この小屋に泊まる楽しみだ。











▶ 燕岳・大天井岳の動画山頂から見えた二つの山へ。大天井岳のご来光も。


つけ麺は間に合わなかった! でもケーキで元気復活。明日の穂先、早く登りたいな〜!

槍を眺めてケーキ。雲の上の喫茶店だね〜。つけ麺は次回!

おこちゃん、穂先は逃げんよ。明日の東鎌尾根は鎖とハシゴが続く。まずは夕食を味わって、しっかり休むのじゃ
🍽️ ヒュッテ大槍の夕食|塩麹チキンと槍ヶ岳ごはん
夕食の主役は塩麹のチキングリル。ペペロンチーノは別皿でたっぷり。ごはんは自分でよそえる。仲間とはグラスワインで乾杯し、アルコールが苦手なボクはぶどうジュースもお願いした。変更を希望する人は、受付時に伝えておこう。



ボクは槍ヶ岳盛りにしたよ! みんなで乾杯しよう!

ごはんも槍ヶ岳だ! 山頂より先に、いただきまーす!
🌅 翌朝の朝食|東鎌尾根へ出発
翌朝は塩サバが中心の朝食。ふりかけと梅干しも添えられていた。毎年お世話になっている支配人の井村克彦さんと集合写真を撮り、ヘルメットをかぶって東鎌尾根へ出発する。



▶ 東鎌尾根の動画燕岳から槍ヶ岳へつながる別ルートの景色。





東鎌尾根から槍ヶ岳山頂へ|10回目と仲間の初登頂
東鎌尾根では鎖やハシゴが続く。ヘルメットは前穂・奥穂の山行でも使ったPETZLシロッコ。岩場では足場と次の手がかりを一つずつ確かめ、同じ鎖の区間には一人ずつ入る。





🪖 鎖とハシゴへ向かう前に

鎖場だ! 先に行ってもいい?

こら、飛び出すでない。一人ずつ足場を決めるんじゃ。怖ければ戻れる場所で相談じゃぞ
🚻 槍ヶ岳山荘|穂先へ向かう前に
槍ヶ岳山荘は2026年に創業100周年を迎えた。長く登山者を迎えてきた山荘の前で、いよいよ穂先を見上げる。外来者用のトイレは洋式の汲み取り式で、使用後の紙は横の箱に入れる。



🏠 槍ヶ岳山荘|山頂直下の拠点

🪜 槍の穂先|登りと下りは別ルート
穂先の登りと下りは別ルート。九州の仲間は由布岳の岩場で練習してきたそうで、怖がることなく進んでいく。北側に回ると日差しが届かず肌寒い。岩に打ち込まれた杭へ足を置き、山頂手前の二連続のハシゴを一段ずつ登った。









ここまでみんなで来たんだ。ボクが先の足場を見るよ。最後のハシゴも一段ずつ、山頂へ!

早く穂先に立ちたい! でも一段ずつだね。次はこっちの番!


わっ、雲の向こうに人影? まわりが虹みたいに光ってる!

あれはみんなの影じゃ。背中からの光が雲に影を映し、水滴が光の輪を作る。ブロッケン現象じゃよ

雲の中にも、仲間がいるね〜
⛰️ 山頂|10回目と仲間の初登頂
穂先では、九州から来た仲間二人の初登頂を見届け、最後にボクが山頂に立った。長い槍沢も東鎌尾根の鎖とハシゴも越えた先で、二人の歓声が響く。10回目の槍ヶ岳が、忘れられない一日になった。




▶ 剱岳の動画イッチーが別山尾根から登った剱岳。鎖場と山頂の景色を紹介。

ボクは10回目。でも今日の山頂は、初めて登った日のように胸がいっぱいだ。みんなと来られてよかった!

着いたー! 九州のみんなも初登頂だ! あのハシゴを越えたんだね!

早く登りたかったおこちゃんも、一段ずつ進めたのじゃ。みんなで立てた山頂は格別じゃな。

初めての景色に、みんなの声が弾んでるね〜。

▶ 双六岳の動画山頂から見えた双六岳。天空の滑走路と小屋泊の様子。
下山のお楽しみ|殺生小屋・徳沢・温泉
☕ 殺生小屋(殺生ヒュッテ)|下山途中のコーヒー
槍ヶ岳山荘で100周年記念ステッカーを手に入れ、仲間と別れを告げて槍沢方面へ。殺生ヒュッテではコーヒーを注文した。豚丼にも惹かれたが、この日はまだ提供時間前。また訪れる楽しみが一つ増えた。






☕ 殺生小屋|昼食・トイレ
🌧 天候が変わる下山に備える雨具










コーヒーの香りと一緒に見る槍、少し遠くなったね〜。もう一杯で引き戻せるかな?

コーヒーで槍は戻らないけど、またみんなで会いに来ようよ
槍沢ロッヂでは再び昼食。テーブルには牛丼としょうが焼き丼(各1,500円)、チーズケーキ(600円)、梓川ソーダ(800円)が並んだ。梓川ソーダはよく混ぜて飲むと、甘さを抑えたすっきりした味わいだった。売店にはドーナツの詰め合わせも並んでいた。



🍨 徳沢ロッヂ|下山後の甘味
徳沢に戻ると、徳澤園のソフトクリーム(500円)と、徳沢ロッヂの茶メロパフェ(1,500円)が最後の楽しみ。茶メロパフェは常設メニューではないので、出会えたらうれしい一品だ。長い下山のあとに食べる甘味まで、この山旅の思い出になった。




🍨 徳沢ロッヂ|カフェラウンジ

このパフェ、小さな山頂みたい。最後の一口が頂上だね〜

初めての仲間と歩いた10回目は、やっぱり特別だった。次はどんな槍ヶ岳に出会えるかな。またみんなで歩こう!
♨️ 梓湖畔の湯|歩き切った体を温める
下山後は、さわんど温泉「梓湖畔の湯」へ。歩き切った体を温めて、上高地から始まった二日間がようやく終わった。

♨️ 梓湖畔の湯|さわんどの立ち寄り湯

もう下りちゃったの? あの穂先、また登りに行こうよ!

長い槍沢も岩場も、一歩ずつ確かめて歩いたのじゃ。九州の仲間も、よく登り切ったのう。

遠くの小さな三角が、みんなの大冒険になったね〜。

10回目の槍ヶ岳は、仲間の初登頂と重なって忘れられない旅になった。初めて目指す人にも、この景色に会ってほしい!
初めて槍ヶ岳へ登る方へ|行程とよくある質問
初めての槍ヶ岳では、体力だけでなく、岩場を落ち着いて通れるか、天候が変わったときに引き返せるかも大切だ。出発前に宿泊先と交通の最終便を確認し、山中では水と体調に余裕を残して進みたい。最初の山頂が楽しい思い出になるように、日程はゆったり組んでほしい。
🛏 上高地で前泊するなら
九州の仲間は上高地アルペンホテルに泊まり、翌朝から歩き始めた。上高地にはほかにも宿がある。空室や料金は日程によって変わるので、宿を選ぶ際に確かめておきたい。
宿泊ギフト券は楽天トラベルの予約とは別の返礼品。利用条件を確認してから選ぼう。ヒュッテ大槍など山中の小屋は各施設の公式案内で予約を。
横尾大橋を渡りますか?
いいえ。上高地から槍沢へ向かうときは横尾大橋を渡らず、槍沢方面へ進みます。
槍沢ロッヂの外トイレはいくらでしたか?
2026年9月の掲示料金は1回200円でした。公式サイトの表記と異なるため、現地の案内を確認してください。
ヒュッテ大槍でキャッシュレス決済は使えますか?
はい。ボクはiDで支払いました。カード・電子マネー・QR決済にも対応していました。万一に備えて現金も持っておくと安心です。
初めてでも1泊2日で登れますか?
この山行の1泊2日は約41kmの長い行程です。槍沢ロッヂでも泊まる2泊3日など、体力と天候に合わせて余裕のある計画を立ててください。
上高地から槍ヶ岳まで、トイレはどこにありますか?
このルートには上高地バスターミナル、明神、徳沢、横尾、槍沢ロッヂ、ババ平、ヒュッテ大槍、槍ヶ岳山荘にトイレがあります。協力金や利用方法は現地の掲示を確認してください。
槍沢ロッヂで飲み水を補給できますか?
ボクたちは槍沢ロッヂの水場で飲料水を補給しました。上部の水場は季節で利用状況が変わるため、出発前に必要量を確保してください。
ババ平の水場とトイレは通年使えますか?
いいえ。水場とトイレは季節に応じて設置・撤収されます。利用する時期の最新状況を槍ヶ岳山荘グループの公式案内で確認してください。
ヒュッテ大槍は予約が必要ですか?
公式案内では事前予約制です。空きがあれば当日泊まれる場合もありますが、出発前に予約しておくと安心です。
ヒュッテ大槍でスマートフォンを充電できますか?
客室のコンセントで充電できますが、自家発電が止まる消灯後などは利用できません。館内でのモバイルバッテリーへの充電と、モバイルバッテリーから機器への給電は不可です。
槍ヶ岳の穂先は登りと下りで同じ道ですか?
登りと下りは別ルートです。現地の標識に従い、鎖やハシゴでは前の人との間隔を空けて進んでください。
槍ヶ岳の穂先ではヘルメットを着用すべき? 現地で借りられる?
ボクはPETZLシロッコを着用しました。穂先には鎖とハシゴが続くので、落石や岩への頭部打撲に備えて着用を勧めます。槍ヶ岳山荘では穂先往復用を1回500円で当日貸し出し。予約はできず、混雑時は待つ場合があります。公式のレンタル案内も確認してください。





