栗駒山の紅葉を須川コースから日帰り周回|昭和湖・産沼・温泉と下山飯
温泉の湯気に包まれながら、霧の木道へ。青い昭和湖の先で、栗駒山はどんな色を見せてくれるのだろう。風に押され、足元の泥に手こずりながら、仲間と秋の山を歩いた。
※料金・運行・施設情報は変更される場合があります。出発前に公式案内を確認してください。

うわあ、山じゅう赤と黄色! あの向こうまで行きたい!

まず足元を見て歩くのじゃ。湯気の近くには火山ガス、帰り道にはぬかるみもあるぞ。

白い霧の向こうに、何色が隠れているのかな。

ボクが先を見ていくよ。昭和湖から山頂へ、一緒に歩こう!
🎥 須川温泉から昭和湖・栗駒山・産沼を巡る紅葉の一日を、駐車場・トイレ・下山後の稲庭うどんと温泉まで動画でたどれます。
須川温泉→昭和湖→栗駒山→産沼→須川温泉。行動時間はボクたちの記録です。歩く速さや休憩に合わせて余裕を持ってください。
須川温泉から出発|駐車場・トイレ・登山口
🅿️ 須川温泉|駐車場とトイレ
駐車場に着くと、外は10℃ほど。ビジターセンターの館内には暖房が入っている。須川高原温泉の湯気を横目に、まずはトイレの場所を確かめた。建物内と駐車場の別棟、両方にトイレがある。


🅿️ 須川温泉の駐車場|施設メモ
台数・料金:須川高原温泉側は普通車約200台・無料。ビジターセンター側も、この日は無料で停められた。
何時に着く?:この山行は8時前に歩き始め、朝の駐車場には空きがあった。紅葉の週末・連休なら、ボクは朝6時台の到着を目指す。駐車とトイレを済ませ、明るい時間を山歩きに使いたいからだ。
車を停めたら須川高原温泉の脇を通り、すぐ登山口へ。須川コースではシャトルバスへの乗り換えはありません。
須川高原温泉の駐車場案内



ビジターセンターのトイレには洋式便器がある。駐車場の別棟トイレは外観こそ古めだが、中は手入れされていた。朝の出発前は施設の開館状況も確認して、使える場所を選ぼう。





🚌 須川温泉線|登山口へのアクセス


🚌 須川温泉線|施設メモ
一ノ関駅西口から岩手県交通の路線バスで終点「須川温泉」へ。降りたら登山口はすぐ近くです。2026年度の運行は6月13日〜10月31日、運賃は大人片道1,550円。
各便1台で、満員なら乗れないことも。バスで日帰りするなら、到着から帰りの便までに歩ける時間を先に確かめておきたい。
岩手県交通の運行案内・平日/土日祝の時刻表

🛏 栗駒山の前後泊を考えるなら
朝から須川コースを歩きたい人は、登山口そばの宿も候補。下山飯で立ち寄った栗駒山荘も宿泊できる。営業日と空室を確認して、移動に余裕のある山旅を組みたい。
🥾 須川コース|湯気の中から出発
須川高原温泉の隣から須川コースに入る。登山口の標高は約1,126m。歩き始めは露天風呂のすぐ横。温泉の湯気が木道を包み、硫黄の香りの中へ踏み出した。

標高1,126mで「いい風呂」。湯気まで迎えに来たみたい。

ボクが先に道を確かめるよ。昭和湖を通って山頂へ、帰りは産沼から一周しよう。







🥾 日帰りで使うザックと足元

温泉の湯気の中を歩いてる! もう冒険が始まってるみたい!

湯は熱いぞ。木道から外れずに歩くのじゃ。
名残ヶ原から地獄谷へ|湯気の立つ道
♨️ 天然蒸し風呂|地熱の道
天然蒸し風呂の案内を過ぎると、木道の脇にも湯気の出る場所が見えた。温泉を出発して間もないのに、山の表情がもう変わり始めている。





蒸し風呂を後にすると、道は木々の中へ。温泉の明るい入口から一転、岩や泥に目を配りながら名残ヶ原を目指した。
🌿 名残ヶ原|霧の木道を歩く








霧の木道では、足元の黄や赤の葉が目を引く。顔を上げると、名残ヶ原の向こうの斜面からも湯気が上がっていた。

あの斜面にも白い湯気。山まで温泉に入ってるみたい。

あれが「ゆげ山」だよ。名残ヶ原からも湯気が見えるんだ。







賽の河原との分岐では山頂方面へ。木道が終わると泥が増え、地獄谷の手前には火山ガスの警報灯が立っていた。






♨️ 地獄谷|湯気と火山ガス
水のたまった階段を越えると、岩肌が白くなり、硫黄の匂いが強まった。現地の標識を見て、ガスの濃い区間を立ち止まらずに抜けた。







ハート岩の案内板が現れた。左手を探すと、白い岩場にハート形の岩が隠れている。険しい景色の中の小さな発見だ。



ハートの岩、見つけた! 地獄谷にも秘密があるんだね。

見つけても寄り道はせんのじゃ。ガスの区間を抜けてから話そう。




🐻 山道での備え

白い岩と赤い紅葉。ここだけ山が別の顔をしてるね。

岩が白いのも火山の力じゃ。温泉の道とは違う景色じゃな。
地獄谷の火山ガス|施設メモ
火山ガスのある区域では、警報や現地の立入規制に従い、沢やくぼ地に滞留しないようにします。 岩手県の火山防災情報
昭和湖から天狗平へ|紅葉の核心に入る
🚻 昭和湖|青い湖とトイレ
昭和湖への案内から少し入ると、青白い水面が目の前に開けた。地獄谷の荒れた岩場とはまた違う、静かな火山の景色だった。

わあ、青い湖。さっきの湯気の道とは違う星に来たみたい。

昭和湖は火山の活動で生まれた湖じゃ。色も形も、この山の成り立ちを語っておるのう。




🌋 昭和湖|火山メモ
生まれたきっかけ:1944年(昭和19年)11月20日の水蒸気噴火。火口が開き、そこに水がたまって昭和湖になった。
水蒸気噴火とは:地下の水が急に蒸気となって膨らみ、地面や岩を吹き飛ばす噴火。
今の形:噴火でできた7つの火口のうち、北側の3つがつながった。青白い湖面の奥に、山の噴火の歴史がある。
湖のすぐ近くにトイレがあった。この日は洋式便器とトイレットペーパーを使えた。手洗いには雨水があり、水の流れが弱いときはバケツで流す案内もあった。






昭和湖トイレと須川コース|施設メモ
須川コースは2026年に通行再開。昭和湖のトイレはこの山行では使えました。一方、岩手県の公開案内には使用不可とあります。利用前に現地の掲示と最新情報を確認してください。 岩手県の通行・トイレ情報
🚻 トイレが使えない区間に備える
🍁 天狗平へ|紅葉が広がる
昭和湖を離れて登ると、霧が切れるたび斜面の赤、黄、橙が近づいてくる。再び歩けるようになった須川コースで、この色の中にいられるのがうれしい。




手前の草は黄色、奥の斜面は赤と橙。立ち止まる場所を変えるだけで、色の重なり方まで変わって見えた。




☀️ 日差しと風に備える小物

うわー! 霧が晴れたら、山が燃えるような色だ!

ボクも思わず足が止まったよ。この斜面を歩いて見られたのは、今日のいちばんのご褒美かもしれないね。
栗駒山の山頂へ|神の絨毯と強い風
天狗平に出ると、体を持っていかれそうな風。山頂らしい高まりを目指して稜線を進むが、登り切ってもまだ道が続いていた。









やった、山頂の標識だ! ……あれ、鉄塔? まだ先なの?

山頂が、ちょっとだけかくれんぼしてるね。
⛰️ 栗駒山山頂|神の絨毯を見渡す



山頂から見下ろすと、朝の霧に隠れていた斜面が赤、黄、橙に染まっていた。鉄塔を山頂と見間違えた道のりまで、この景色につながっていたと思うと笑ってしまう。
🌬️ 風と冷え、雨に備える

霧が晴れた先に、こんなにたくさんの色があったんだ。

稜線は風の向きも強さも変わる。景色に夢中になりすぎず、一歩ずつじゃ。

やっと山頂だ! 今度はあの秋色の中を下りたい!

いいね。帰りは産沼コース。泥と渡渉もあるから、みんなで安全に戻ろう。
産沼コースで下山|ぬかるみと三途の川
産沼コースへ入ると、鮮やかな斜面の下に泥の道が待っていた。振り返るたびに紅葉が迫るけれど、足元には大きな段差。景色に見とれるのは、立ち止まってからにした。





あの紅葉へ、駆け下りたい!

景色は逃げんよ。泥で滑らぬよう、今は一歩ずつじゃ。

💧 産沼|静かな水面と下り道


産沼の静けさのあと、ぬれた岩と段差が続く。やがて小さな沢が道を横切り、下山にもまだ冒険が残っていた。

産沼は静か。山頂の風が、遠いことみたい。

帰るまでが山旅だよ。川の足場はボクが先に見るね。





まだまだ歩ける! でも渡渉は足場を見てからだね。

それでよい。渡渉は水量が変わるから、今日の渡りやすさだけを当てにせんことじゃ。
🌊 三途の川|足場を見て渡る
石を選んで沢を渡ったあと、道標に「三途の川」の文字。あの渡渉にこの名前とは! 無事に向こう岸へ着いてから知ったのが、なんだか可笑しい。





🔦 日帰りでも備えたい小物
川を越えて須川高原温泉の建物が見えたとき、霧から始まった冒険が一周した実感が湧いた。


栗駒山荘で下山飯と温泉|歩いた後の楽しみ
🍜 栗駒山荘|3種類の下山飯
下山後は、登山口の須川高原温泉とは別の栗駒山荘へ。館内の券売機で食券を買い、待っていた下山飯に向かった。



頼んだのは、稲庭天ぷらうどん(1,800円)、温かい稲庭うどん(1,100円)、石臼挽き天ぷらそば(1,800円)。三つの麺が並ぶと、下山した実感がいっそう強くなる。

三つの麺を食べ比べとは、山メシ隊長らしいのう。

お皿が三つ。下山しても、お楽しみはまだ続くんだね。

えっ、3種類!? まずはどれ?

ボクは結局、三つとも味わったよ! 下山飯まで大満足だ。
栗駒山荘の食事|施設メモ
レストランは11:30から。メニューと営業時間は公式の営業案内へ。 栗駒山荘の営業案内
♨️ 栗駒山荘|食後の温泉
食後は栗駒山荘の温泉へ。内湯と露天風呂の向こうに山並みが見える。霧から始まった一日を、湯の中でゆっくり振り返った。

歩き終わって温泉! ここのお湯、どんな泉質なの?

pH2.1の強い酸性で、硫黄と鉄を含む「みょうばん緑ばん泉」。源泉は毎分約6,000Lも湧くんだって!


栗駒山荘の日帰り入浴|施設メモ
大人1,000円・小学生650円。通常10:00〜16:30、最終受付16:00。公式の料金・営業時間 公式の泉質・湯量案内
須川高原温泉の日帰り入浴|施設メモ
登山口側の別施設。大人900円・子ども450円。露天風呂と内湯で営業時間が異なります。 須川高原温泉の公式案内
栗駒山の日帰り装備とよくある質問
湯気の道、強風の稜線、ぬかるむ下り。同じ日帰りでも、場所ごとに必要な備えが変わった。使ったザックはTR Rocket。足元と防寒・雨対策も欠かせなかった。
泥のある道で履く靴に迷ったら、登山靴とトレランシューズを比べた記事も読んでみてほしい。ボクがトレランシューズを選ぶ理由を、実際の山歩きから書いている。
須川コースは通れますか?
2026年7月に通行が再開しました。ただし天候や火山活動などで状況は変わります。出発前に岩手県の最新案内を確認してください。 公式案内
昭和湖のトイレは使えますか?
この山行では利用でき、使用中止の掲示もありませんでした。一方、岩手県の公開案内には使用不可とあります。現地掲示を確認し、使えない場合にも備えてください。 公式案内
地獄谷で注意することは?
火山ガスのある区域です。現地の警報・立入規制を守り、ロープ外やくぼ地に入らず、異常を感じたら離れてください。 公式案内
一関駅からバスで行けますか?
季節運行の須川温泉線があります。便数と運行期間が限られ、満席になる場合もあるため、岩手県交通の時刻表を確認してください。 公式案内
下山後に食事と入浴はできますか?
栗駒山荘にレストランと日帰り入浴があります。営業時間は季節で変わるため、公式サイトで営業日を確かめてください。 公式案内
🍁 秋の山旅をもうひとつ

次は青空も見たい! でも霧から始まる今日も最高だった!

風もガスも泥もあった。歩き方まで教わった一日じゃ。

朝は白い霧、湖は青、山は赤。帰りには湯気まで待ってたね。

みんなで無事に戻った。霧から始まった栗駒山が、こんなに鮮やかだなんて。また歩こう!



