涸沢カール 初めてのテント泊|ジョッキパフェ・山小屋メニュー・トイレ9か所を全部見せます
北アルプスの涸沢カール(からさわカール)。3,000m級の穂高の岩壁にぐるりと囲まれた、日本を代表するテント場です。「いつか行ってみたいけれど、自分の体力で大丈夫だろうか」——そう思っている方は多いはずです。
結論から言うと、涸沢は「危険な山」ではありません。鎖場もハシゴもなく、道はよく整備されています。ただし片道約18kmと距離が長く、体力だけがはっきり問われます。初めて涸沢に行く方が不安になりやすいトイレ・食事・泊まる場所を、実際に歩いて撮った写真で全部お見せします。テントを持っていなくても大丈夫です——涸沢には山小屋が2軒あり、テントも寝袋もレンタルできます。今回はテント泊で歩きましたが、山小屋泊の料金・予約方法もまとめました。
🎥 今回の涸沢カール、動画にもまとめています。さわんどの始発バスから本谷橋の急登、穂高に囲まれたテント場の夜、そして名物のジョッキパフェまで約48分でどうぞ。ぜひチャンネル登録もよろしくお願いします😊
📋 この記事でわかること
- ① さわんど駐車場とバス(前夜泊のコツ)
- ② 上高地スタート(朝ごはんと河童橋)
- ③ 上高地〜明神〜徳沢(平坦な林道歩き)
- ④ 徳沢〜横尾(ここまでが前半戦)
- ⑤ 横尾〜本谷橋(ようやく登りが始まる)
- ⑥ 本谷橋〜涸沢(本番の急登)
- ⑦ 涸沢に到着(涸沢ヒュッテとテント場)
- 🏠 涸沢に泊まる(山小屋2軒の料金・予約・レンタル)
- ⑧ 涸沢小屋でランチ(ここが穴場)
- ⑨ テント泊の夜(設営とテント飯)
- ⑩ 目当てのジョッキパフェ(朝7時から)
- ⑪ 下山と徳沢の下山メシ(徳澤園のピザ/穴場の徳沢ロッヂ)
- ⑫ 下山後の温泉(竜島温泉 せせらぎの湯)
- 🚻 トイレ完全ガイド(9か所を比較)
- 🍜 山小屋グルメの値段まとめ
- 🎒 イッチーの山旅セット(装備一覧)
- よくある質問(FAQ)
※2026年8月31日〜9月1日の実績(上高地から涸沢往復・テント泊)。コース定数47は数字だけ見ると上級ですが、これは距離の長さによるもので、鎖場・ハシゴ等の危険箇所はありません。
※料金・営業時間はすべて2026年9月時点のものです。以降は個別に断りませんので、おでかけ前に各施設の公式サイト(記事内にリンクを貼っています)で最新情報をご確認ください。商品の価格も変動します。
⛰️ 涸沢が「一度は行きたい」と言われる4つの理由
奥穂高岳・涸沢岳・北穂高岳・前穂高岳。3,000m級の岩壁が半円形にぐるりと囲む地形の底に立てます。
② 日本有数の紅葉
ナナカマドの赤と岩の灰色、空の青。例年9月の連休ごろが見頃です。
③ 山小屋グルメが充実
おでん、ラーメン、豚丼、そして名物のジョッキパフェ。標高2,300mでこれが食べられます。
④ 危険箇所がほぼ無い
鎖場もハシゴもありません。長い距離を歩ける体力があれば届く場所です。

こんにちは、山メシ隊長のイッチーです!今回は北アルプスの涸沢カール。7月に食べそびれたジョッキパフェのリベンジが最大の目的だよ😋

諸君、先に大事なことを言うておく。涸沢は危ない山ではない。じゃが片道18kmじゃ。危険の代わりに、純粋な体力が問われる。そこだけは覚悟して来るのじゃぞ。

ボクが楽しみなのは食べ物!おでんでしょ、ラーメンでしょ、豚丼でしょ……あとジョッキで出てくるパフェって何それ!?

そして涸沢は、山小屋もトイレも水場も整っているの。テントが無くても泊まれるから、初めての人こそ安心して来てほしいな。
① さわんど駐車場とバス|前夜泊のコツ
マイカーで向かう場合、上高地へはマイカー規制のため直接入れません。沢渡(さわんど)駐車場に停めて、シャトルバスかタクシーに乗り換えます。

🅿️ さわんど駐車場(料金と、2日分で済ませるコツ)
台数:市営4か所+民間8か所で合計およそ2,000台
営業:市営は24時間(自動ゲート)、民間は朝5時ごろからシャトルバスの時間に合わせて
料金は1日ごとの計算です。今回は0時を回ってから駐車したので、1泊2日でも2日分1,600円で済みました。23時台に入ると3日分2,400円です。日付が変わるのを待ってゲートを通るだけで800円変わります。
出典:上高地公式ウェブサイト「さわんど駐車場」(2026年9月確認)



沢渡のトイレは無料です。ここから涸沢まで、無料のトイレは明神の公衆トイレだけになるので、出発前に済ませておくと安心です。
沢渡で仮眠してから始発バスに乗る、というのが涸沢へのいちばん多い入り方です。ただし駐車場は夜中でも車の出入りとドアの音が続きます。ここで眠れるかどうかで、翌日の18kmがかなり変わります。
😴 前夜泊の眠りを守る2つ


これでもだいぶ少ないほうなんだ。紅葉シーズンは施設をぐるっと一周するくらいの列になるよ。連休に行くなら、始発よりさらに早く並ぶつもりでね。


🚌 シャトルバス(沢渡〜上高地)の料金と始発
運行期間:2026年4月17日〜11月15日(アルピコ交通)
上高地発:7:50〜最終17:30(日中はおおむね30分間隔)
🚨 さわんど発の始発は日によって 5:00/6:00/7:00 と変わります。今回は5:00始発の日でした。連休などの繁忙日は5:00、シーズン初めは7:00のこともあるので、アルピコ交通の「さわんど始発カレンダー」で必ず確認してから計画を立ててください。ここを取り違えると1日の行程がまるごと崩れます。
券売機は今年からタッチパネル式が3台に増え、全台がクレジットカード・タッチ決済に対応。昨年までは1台だけだったので、行列のさばけ方がかなり変わっています。往復券もここで買えます。
出典:アルピコ交通 公式サイト(2026年9月確認)


始発に乗れなくても大丈夫だよ〜。混んでる日は臨時バスがどんどん出るから、列に並んでれば順番に乗れるの。慌てなくていいからね〜
② 上高地スタート|朝ごはんと河童橋



🚻 上高地バスターミナルのトイレ






山に入る前なのにウォシュレット付きでピカピカ。上高地の玄関口だけあって、設備がしっかりしてるんだ。
🍚 上高地食堂で朝ごはん



🍽 朝ごはんは食べていくのが正解
ここから涸沢までは6時間前後。途中に売店はありますが、しっかり食べられる場所は限られます。スタート前に一食入れておくと、後半の登りで効いてきます。
朝メニューのあとはカフェ(8:30〜10:30)→ランチと切り替わります。上高地バスターミナルのすぐ隣なので、バスを降りてそのまま入れます。
出典:上高地食堂 公式サイト(2026年9月確認)

お味噌汁の具がすごい多かった!朝から山盛り食べられるのって幸せだよね〜
🏞 河童橋からの眺め




この時間の河童橋は静かでよいのう。奥に見える吊尾根——あれを歩く道もあるが、あちらは上級者向けじゃ。今日はその足元の涸沢を目指すぞ。





上高地から先はクマ鈴を持つ人がぐっと増えます。紙の地図も、スマホの電池が切れたときにいちばん頼りになります。涸沢は道迷いの心配が少ない場所ですが、この2つは持っておくと気持ちが違います。
🐻 ここから先で出番のある2つ
③ 上高地〜明神〜徳沢|平坦な林道歩き
上高地から横尾までの約11kmは、ほぼ平坦な道が続きます。標高差はほとんどありません。ここをどれだけ淡々と歩けるかが、涸沢に届くかどうかを分けます。


観光の方もサンダルで歩いているくらい平坦な道だよ。ただしここで飛ばすと後半がつらい。景色を楽しみながら、自分のペースでいこう。
🦶 涸沢で足をやられる人は、登りより「平坦な11km」で削られています
マメ対策には、足指が分かれるソックス。指どうしがこすれず、汗も分散します。予防の道具なので、痛くなってからでは間に合いません。
もうひとつ、長い1日でついてまわるのが足のムレとニオイです。テント場や相部屋の山小屋で靴を脱ぐ場面を考えると、こちらも出発前に手を打っておきたいところ。イッチーが使っているのはデオナチュレの「薬用 足指さらさらクリーム」——メーカーの公式サイトで「しっかりぬれて 足特有のムレ・ニオイを防ぐ」と説明されている、薬用(医薬部外品)のクリームです。感じ方には個人差がありますが、朝いちばんに塗っておくのがおすすめです。
🦶 マメ対策のソックスと、ムレ・ニオイ対策のクリーム



🚻 明神の公衆トイレ(上高地で貴重な無料)



🚻 明神のトイレは「無料」だけど
洋式は1つだけで、この日は使用不可でした。チップ制のトイレのほうが快適なので、こだわる方は徳沢まで我慢する手もあります。


🐻 上高地はツキノワグマの生息域です
掲示には「早朝・夕方のほか、夜間や悪天候の日も注意が必要」「鳴物を鳴らすなどしてクマに人間の存在を知らせながら歩く」「遭遇した場合は写真撮影はせず、静かにその場を離れる」と書かれていました。
出典:環境省上高地管理官事務所/自然公園財団上高地支部の掲示(現地で確認)。最新の目撃情報は上高地公式ウェブサイトで確認できます。




🚻 徳沢の公衆トイレ(PayPayが使える)




山のトイレなのにPayPayが使えるの!?でも電波が届かない時もあるって聞いたから、100円玉は多めに持ってこ〜!
☕ 徳澤園でひと休み






はちみつ&ブルーベリーのトーストが680円。以前はもっと厚切りだったんだけど……物価高だから仕方ないね。値段が上がってもいいから、あの厚さでいてほしかったな😇
☕ 徳澤園(喫茶・食事・宿泊)
名物のソフトクリーム:500円(コーヒーソフトも500円)/山菜ちまき弁当 1,350円
宿泊:1泊2食で相部屋17,600円(素泊まり11,000円)〜。和室・洋室もあります
上高地から7km、横尾までの中間点。朝7時から喫茶が開いているので、始発バスで入っても休憩に使えます。宿泊の予約は電話のみ(7:00〜18:00)。
出典:徳澤園 公式サイト(2026年9月確認)


🚻 ウォシュレットはここが最後
こだわりのある方は、ここで済ませておくのがおすすめです。
④ 徳沢〜横尾|ここまでが前半戦




🏠 横尾山荘と横尾の公衆トイレ

♨️ 横尾山荘は「お風呂に入れる山小屋」
お風呂「悠湯館」:宿泊者のみ・16時ごろ〜20時ごろ(朝は利用不可)。環境保護のため石鹸・シャンプー類は使えません
2026年の営業:4月27日〜11月3日の宿泊まで。6月1日〜30日は修繕工事で宿泊と食堂が休業(売店とテント場は利用可)
1日で涸沢まで行くのが不安な方は、初日は横尾泊、2日目に涸沢という分け方ができます。北アルプスでお風呂に入れる山小屋は貴重です。
出典:横尾山荘 公式サイト(2026年9月確認)



🚻 横尾から先はボットン便所になります
隣にもう一棟ありますが、そちらは和式のみ。1回100円です。

紙を流さんのは、汚いからではないぞ。山では汚水を処理してヘリで下ろすか浄化するしかないのじゃ。100円の協力金は、その処理費用に使われておる。



📍 横尾が「引き返す判断」のポイント
横尾から涸沢までは約6km。標準で約3時間30分、実際は休憩を入れて3〜4時間。ここから先が本番なので、時間・天気・体調に不安があれば、横尾山荘に泊まる/引き返すという判断も立派な選択です。
※片道の標準コースタイムは合計およそ6時間30分。YAMAPの標準タイムでは往復13時間55分(涸沢での行動を含む)でした。
⑤ 横尾〜本谷橋|ようやく登りが始まる







この倒木、翌日にはきれいに片付いていたんだ。涸沢に通じる道だけあって、整備のスピードが本当にすごい。歩かせてもらってる、って気持ちになるよ。



ここまでの道はウォーミングアップじゃったな。ここから傾斜が出てくる。ペースを一段落として、息を切らさぬように歩くのじゃぞ。
💧 汗・ニオイ対策メモ






❓ ガリーとは
「デブリ」は雪崩や土砂が押し出されて堆積した場所を指します。どちらも落石・崩落が起きやすい地形なので、立ち止まらずスムーズに通過するのが基本です。



うわー、この橋めっちゃ揺れる!ボク、ちょっと怖かった……

横尾大橋はしっかりしていたけど、本谷橋は揺れるんだ。高いところが苦手な人は、下を見ずに一定のペースで渡るとぐっと楽になるよ。大丈夫、渡りきれる👍



🥾 涸沢の登りは2段階で考える
② 本谷橋 → 涸沢:一気に登る(約2〜3時間)
つまりきついのは後半だけです。本谷橋は多くの登山者がザックを下ろして休む場所。ここでしっかり休憩を挟んでから登り始めましょう。
⑥ 本谷橋〜涸沢|本番の急登




屏風沢と青ガレは落石の起きやすい場所じゃ。写真を撮りたくなる気持ちは分かるが、ここは立ち止まらずスムーズに抜けるのじゃぞ。







🍬 行動食は「立ち止まらずに食べられるもの」を
「お腹が空いてから」では遅いので、1時間に一口くらいのペースでどうぞ。
🍫 イッチーが必ず持っていく行動食
甘いものばかりだと飽きるので、しょっぱいものを1袋まぜておくのがボクの定番です。汗で失った塩分も一緒に戻せます。
🧂 甘いものに飽きたときの2袋







ねえ、この辺から急に花が増えてない!?赤い実もいっぱいあるし、疲れてるのに目が忙しいよ〜!

よく見ておくのじゃ。ヨツバシオガマ、クロウスゴ、タカネナナカマド、オオヒョウタンボク——涸沢へ登る道は、標高が上がるにつれて花の顔ぶれが入れ替わる。急登はつらいがな、足元を見る楽しみがあれば、ずいぶん違うぞ。

ボクも花は大好きなんだけど、詳しさじゃらいちゃんには一生かなわないな😅 名前が分かると山が2倍楽しくなるから、分からない花は下山してから図鑑で答え合わせしてるよ。
🌸 名前が分かると、登りが楽しくなる2冊


🍁 涸沢の紅葉はいつが見頃?
涸沢の紅葉は例年9月の連休ごろが見頃。ナナカマドの赤・ダケカンバの黄・ハイマツの緑が、灰色の岩壁を背景に重なります。
ただし色づきはその年の気温しだいで前後します。涸沢ヒュッテの公式サイトが色づき具合を写真で発信しているので、日程を決める前にのぞいてみてください。

まだ緑だけど、これはこれで気持ちいいんだよね〜。色づく前の涸沢は空いていて静かだから、のんびり過ごしたい人にはこの時期もおすすめだよ。

⑦ 涸沢に到着|涸沢ヒュッテとテント場


鯉のぼりだ!あれが見えたらもうすぐなんだよね〜!

🔀 涸沢分岐の進み方
テント泊でも、まずヒュッテに寄ってから向かうことができます。どちらに進んでも最終的に行き来できるので、迷っても大丈夫です。



🪧 パノラマコースは、この日に開通していました
2026年は8月31日に開通——ちょうどボクたちが涸沢に着いた日でした。例年は9月ごろの開通なので、年によって前後します。
🚨 公式には「バリエーションルートであり、登山上級者向けのコースです。初中級者の方は横尾経由でお越しください」と明記されています。景色は抜群ですが、初めての涸沢なら横尾経由の往復が正解です。
出典:涸沢ヒュッテ 公式「現在の登山道・積雪量」(2026年8月31日更新/同年9月確認)。開通状況は毎年変わるので、歩く前に必ず最新をご確認ください。

🏠 涸沢に泊まる|山小屋2軒とテント場
涸沢に泊まる方法は3つあります。涸沢ヒュッテ、涸沢小屋、そしてテント場。今回はテント泊でしたが、テントを持っていなくても涸沢には泊まれます。むしろ初めての方には、荷物が軽くなる山小屋泊のほうが歩き通しやすいはずです。

いちばん多い誤解が「涸沢=テント泊の場所」というもの。山小屋が2軒あって、どちらも食事付きで泊まれるんだ。18kmを軽い荷物で歩けるなら、そのほうが確実に楽しめると思うよ😊

ワシからも一つ。テント泊は予約が要らんが、山小屋は予約が要る。ここを取り違えると「行ったのに泊まれない」ことになる。逆にテント場は満員でも追い返されはせん。性格がまるで違うのじゃ。
🏔 涸沢ヒュッテ(収容140名)
小学生以下は−3,000円(3歳以下は宿泊不可)。当日予約なしでの宿泊は空室がある時のみ+2,000円。弁当は1人2,000円。
完全予約制です。1〜4名はWEB予約サイト「やまたん」(クレジットカード決済・前々日18時まで)、5名以上は直通電話 090-9002-2534(現地決済・前日18時まで)。予約開始は宿泊日の1か月前の同日朝8時から。
グループごとに壁・カーテンで仕切られた部屋。消灯21:00/チェックアウト8:00。乾燥室・自炊場(宿泊者専用)・談話室あり。Wi-Fiは宿泊者無料で、テント泊の方もKDDIの「山小屋Wi-Fi」が使えます。
2026年の営業は4月27日〜11月3日(5月11〜31日は改修工事で休業)。
出典:涸沢ヒュッテ 公式サイト「宿泊案内」(2026年9月確認)
🏔 涸沢小屋(客室10室ほど・相部屋が基本)
お弁当(朝・昼)1個1,700円。中学生までは−3,500円(3歳以下は宿泊不可)。連泊割引は2泊目−1,000円、3泊目以降−2,000円。個室は1部屋あたり+16,000円(2名以上のグループ)。前日までの予約が無い場合は+1,000円。
予約は電話のみ(090-2204-1300・朝8時〜夜7時)。宿泊日の1か月前の同日から受付。チェックイン10:00/チェックアウト8:00。
相部屋は30数人の部屋と12人の部屋で、1人あたり布団1枚分をベニヤ板やロールカーテンで仕切る形。個室は6畳・8畳の和室です。
2026年の営業は4月27日〜11月3日の宿泊まで。2026年6月1日から長野県宿泊税200円が別途かかります。
出典:涸沢小屋 公式サイト「宿泊について」(2026年9月確認)
⏰ 「15時までに着ける計画」が涸沢のルールです
上高地バスターミナルから横尾までは、休憩を入れて3時間半〜4時間。さわんどの始発バスに乗れば、14時の関門には余裕で間に合います。逆に言うと、朝ゆっくり出発すると当日中に涸沢へ入れなくなります。始発の時刻は日によって変わるので、そこだけ先に確認してください。

えっ、テント持ってないと涸沢って泊まれないと思ってた!予約さえすれば、山小屋にちゃんと泊まれるんだね〜!

そう。しかもね、涸沢ヒュッテはテントも寝袋も貸してくれるんだ。4人用テント12,000円(要予約・幕営料は別)に、シュラフ3,000円・マット1,000円。バーナーとクッカーのセットまで3,500円で借りられる。「テント泊デビューしたいけど道具が無い」人には、これ以上ない場所だと思うよ🏕
🏕 涸沢ヒュッテのレンタル(道具が無くてもテント泊できます)
シュラフ 3,000円/マット 1,000円 ※どちらもレンタルテント利用者のみ
コンパネ板 500円(予約不可)/ヘルメット・軽アイゼン・ストック 各1,000円
SOTO ガスバーナー&クッカーセット一式 3,500円(予約不可・当日、外売店で受付)
レンタルテントを利用する方は館内で夕食3,000円・朝食2,000円を食べられます。
出典:涸沢ヒュッテ 公式サイト(2026年9月確認)。涸沢小屋では貸しテントの取り扱いはありません。
山小屋に泊まる場合、寝具は用意されています。ただし紙の枕カバー以外は毎日交換されるわけではないので、気になる方はインナーシーツを持っていくと安心です(どちらの小屋でも販売しています)。夕食後の外歩きやトイレのために、ヘッドランプは山小屋泊でも必携です。
🛏 山小屋泊でも持っていきたい2つ
⛺ テント場の受付(予約はできません)

⛺ 涸沢ヒュッテ テント場のルール(公式)
予約:できません(当日受付のみ・先着順)
受付:14時頃〜17時、テント場付近の受付にキャンプ届を提出
トイレ:宿泊者・テント泊の方は無料(通過の方は100円)
水:無料(北穂沢からの伏流水)
受付は涸沢ヒュッテの中ではなく、テント場中央の建物で行います。テントは受付前に張ってしまって構いません。
出典:涸沢ヒュッテ公式サイト(2026年9月確認)
🏪 涸沢ヒュッテの売店



涸沢ヒュッテのパノラマ売店、朝6時から17時まで開いてるんだよね〜。おでんもラーメンもカレーもあって、テラスで穂高を見ながら食べられるの。ここでしか味わえない時間だよね〜
※生ビールもあります。お酒は20歳になってから。


💧 涸沢の水は無料です(全部担いで登る必要はありません)
水場からテントまでは少し歩くので、折りたためる水袋があるとまとめて運べます。
💧 水まわりで持っていくもの
🚻 涸沢ヒュッテのトイレ





うっ、ここはちょっと匂いが強いかも……!でも標高2,300mで処理してるって聞いたら、文句なんて言えないよね。ボクは平気だったけど、苦手な人はテント場のそばの涸沢公衆トイレのほうが快適だと思う!


🔋 涸沢での充電について
ただし混雑期は待ちが出ますし、山小屋の電源は当てにしないのが基本です。モバイルバッテリーは必ず自分で持参しましょう。
🔋 1泊2日なら10,000mAhで足ります


⛺ テント場の混雑(実測)
一方で9月の連休は600〜800張が目安。当たり年の最盛期には1,000張に達した記録もあります(涸沢ヒュッテ公式・2021年10月3日)。石を積んだテントサイトは早い者勝ちなので、連休に行くなら午前中の到着を目指すのが安全です。


⛰ 涸沢は「穂高の玄関口」でもあります
涸沢に慣れたら、次の一歩がこの先に待っています。前穂高岳から吊尾根を渡って奥穂高岳へ抜けた1泊2日の記録は、涸沢の上に何があるのかを知る参考になるはずです。いずれも上級者向けで、鎖場と岩場が連続します。
🎥 涸沢の「その先」も、動画で歩いています
▶ 吊尾根 の動画を見る【前穂高岳→奥穂高岳】憧れの吊尾根を歩く|上高地から重太郎新道 1泊2日縦走【北アルプス】
▶ 北穂高岳→奥穂高岳 の動画を見る絶景の見えるテラスがある北穂高小屋に泊まり涸沢岳・奥穂高岳を目指すスリル満点コース⑧ 涸沢小屋でランチ|ここが穴場




個人的な意見だけど、ランチは涸沢ヒュッテより涸沢小屋のほうがおすすめ。豚丼はスープ付きで1,200円。テラスから穂高を見ながら食べられるのがまたいいんだ。

チャーシュー麺、山の上で食べるとなんであんなに美味しいの!?ボク、スープまで全部いっちゃった〜
🍦 涸沢小屋の売店には、ソフトクリームもあります
出典:涸沢小屋 公式サイト「施設案内」(2026年9月確認)。トイレは自己完結バイオ式です。
📶 涸沢小屋はフリーWi-Fiが使えます
🚻 涸沢公衆トイレ(ここがいちばん快適)





こっちは水が使えて石鹸もあるんだよね〜。テント場からも近いし、匂いが苦手ならこっち一択かも。
⑨ テント泊の夜|設営とテント飯



涸沢のテント場は石を積んで整地されていますが、地面は基本的に岩と砂利です。ペグが刺さらない場所も多いので、自立するダブルウォールのテントだと設営がぐっと楽になります。この日使ったmuraco RAPIDE X1-2Pも、その条件を満たす2人用です。

ボクが使っているのはmuraco の RAPIDE X1-2P。今回は2人で1張りだったから、この大きさがちょうどよかったよ。テント泊は「荷物を全部中に入れて、それでも寝返りが打てるか」で快適さが決まるからね😌
⛺ 2人で1張りなら

ひとつ言うておく。涸沢のテント場は場所が限られる。混む時期に2人用をひとりで広々と使うのは、周りの目が痛いぞ。ひとりなら1人用——それがこの場所の作法じゃ。軽く済むという実利もついてくる。
実際、涸沢のテント場はソロテントがいちばん多い場所です。1人用なら整地された小さめのサイトにも収まるので、混雑期に張れる場所の選択肢が広がります。ひとりで行くなら1人用——それがいちばん気持ちよく過ごせます。
⛺ ソロ用として選ぶなら


ボク、下に敷くものって「石でゴツゴツしないように」くらいに思ってた〜。そんなに大事なの!?

マットは寒さ対策の道具じゃぞ。体の下のダウンは潰れて断熱にならん。地面からの冷えはシュラフでは防げんのじゃ。
写真に写っているのはふたり分のマットで、左がサーマレスト、右がモンベル。足元にザックを置いて荷物置き場にしています。
マットを選ぶときの目安がR値(断熱性能)——数字が大きいほど地面の冷えを遮ります。シュラフは快適使用温度を見て、その夜の予想気温より少し余裕のあるものを。
🛌 この日のマットは R値4.5 と R値1.4。それでも両方よく眠れました
サーマレスト ネオエアー XライトNXT:R値4.5/370g
モンベル U.L.エアパッド:R値1.4(長さ違いで2種類)
└ 150=長さ150cm・431g・16,000円/120=長さ120cm・367g・14,900円
この日の涸沢は朝晩10〜15℃。この程度の冷え込みならR値1.4でも問題なく眠れました。ただし9月後半から先や、冷えに弱い方はR値3〜4以上を選ぶと安心です。
長さの選び方は、そのまま軽さとのトレードオフです。150cmなら腰からふくらはぎ手前まで、120cmなら肩から腰まで。足りない足元はザックを敷いて補うのが定石で、その分だけ軽く小さくなります。今回も足元にはザックを置いていました。
R値はASTM F3340にもとづく指標です。出典:モンベル公式オンラインストアU.L.エアパッド 150/U.L.エアパッド 120(2026年9月確認)。
🛌 涸沢の夜を左右する2つ(マットとシュラフ)

☕ この日のコーヒー(カルディ)
👉 インスタントコーヒー スティック ザ・マイルド 5p(カルディ公式)
👉 クリーミーシュガーパウダー スティック 10p(カルディ公式)


ボクのテント飯はお湯だけで完結する組み立て。アルファ米に無印のレトルトをのせて、スープを添える。クッカーを汚さないから洗い物が出ないのが最大の利点だよ。
🍚 この日のテント飯
🍱 ごはんにのせた具とスープ(無印良品)
👉 ごはんにかける 八宝菜(無印良品 公式)
👉 ごはんにかける 胡麻味噌担々スープ(無印良品 公式)
ごはんに合わせる具と汁ものは、フリーズドライにすると荷物がほとんど増えません。この2つを足すだけで、山の上の一食が定食になります。
🍲 ごはんに足すだけの、具と汁もの
🔥 お湯を沸かす道具は、この2択で考える
②バーナー+クッカーを組み合わせる:少し手間ですが軽く、クッカーの大きさを自由に選べます。ラーメンを作ったり、2人分をまとめて沸かしたりするならこちら。
涸沢のテント場は岩の上なので、五徳が安定するものを選ぶと安心です。なお涸沢ヒュッテではSOTOのバーナー&クッカーセットを3,500円で借りられるので、「まず一度やってみたい」なら手ぶらでも試せます。
🔥 一体型か、組み合わせるか
食器はマグひとつとカトラリーがあれば足ります。アルファ米は袋のまま食べられるので、汚れるのはマグだけ。チタンは軽くて熱が伝わりにくいので、熱いスープを入れても持てます。
🍴 これだけあれば足りる、マグとカトラリー

お湯を沸かすだけって聞くと物足りない気がしてたけど、あったかいスープが出てくるだけで全然ちがうね!しかも洗い物ゼロってすごい〜

山では洗い物の水も、その汚れを流す場所も無いのじゃ。「洗わずに済む組み立て」は、横着ではなく山のマナーそのものじゃぞ。
🍽 山ごはんを「お湯だけ」で組み立てる
行動中に水を入れておいて、着いたら食べる——という使い方もできます。

日が落ちると、涸沢のテント場はヘッドランプの灯りが穂高の壁の下に散らばる光景になります。テントの中はヘッドランプだと眩しすぎるので、小さなランタンが1つあると過ごしやすくなります。
🌙 テントの中の夜を快適にする2つ
この日の夜は40張ほど。灯りもまばらで静かなものでした。ところが紅葉の週末、涸沢の夜はまるで別の場所になります。


うわぁ……テントの光の海じゃん!これで200張なら、1,000張の夜ってどうなっちゃうの!?ボク、いつかこの目で見てみたい!

この写真は2023年9月30日に撮ったもの。スマホのナイトモードでもここまで撮れるんだ。満天の星とテントの灯り——紅葉期の涸沢の夜は、それ自体がひとつの絶景だと思う。
🎥 このときの秋の涸沢も、動画で歩いています
▶ 秋の涸沢 の動画を見る【秋の涸沢】絶景のパノラマコースと涸沢ヒュッテ一泊二日の山旅♪
じゃがな、憧れだけで語ってはいかん。その光の海の裏側では、トイレは大行列、水場は取水制限がかかるほどの混みようになる。絶景と快適さのトレードオフ——それを知ったうえで選ぶのが、大人の山じゃ。
🍁 紅葉最盛期の涸沢の「現実」も書いておきます
① テントは最大1,000張級
涸沢ヒュッテの公式紅葉情報には「1,000張のテントと紅葉」(2021年10月3日)という記録があります。2025年も10月10日(金)の時点で320張、公式が「明日は更に多いでしょう」と書いていました。つまり週末はここからさらに増えます。
② トイレは朝夕に大行列
混雑期は数十メートルの行列になり、待ち時間15分超の報告が多数あります。朝の出発前・夕食後の時間帯がピークです。携帯トイレが心の保険になるのはこの時期です。
③ 水場も並びます
ふだん無料で自由に汲める水も、混雑期は行列になります。イッチーが紅葉期に見たときは、取水制限がかかるほどの混みようでした。着いたら早めに汲んでおくのが正解です。
④ 山小屋は完全予約制=直前では取れません
テントを持たない場合、紅葉週末の予約は開始直後に埋まります。
それでも1,000張の光の海には、それでしか見られない価値があります。混雑ごと楽しむ覚悟で行くか、少し時期をずらして静けさを取るか——どちらも正解です。
出典:涸沢ヒュッテ 公式「紅葉情報」(テントの張り数)/YAMA HACK「大混雑の涸沢カールを少しでも快適に楽しむ10のヒント」(トイレの行列)/水場の混雑はイッチーが紅葉期に現地で見たもの。2026年9月確認
🥶 涸沢の夜は、夏でも上着が要ります
薄手のダウンと風を止めるウインドシェル。この2枚があるかどうかで、夕暮れの穂高を眺めていられる時間が変わります。どちらも小さく畳めるので、ザックの隙間に押し込めます。
気温の出典:涸沢ヒュッテ 公式「現在の登山道・積雪量」(2026年8月31日更新)。時期によって変わります。
🧥 夕暮れのテント場で羽織る2枚


⑩ 目当てのジョッキパフェ|朝7時から食べられる
今回涸沢に来たいちばんの目的がこれです。7月に前穂高岳から吊尾根を渡って奥穂高岳へ縦走したとき、下山でここを通りながら食べそびれた、涸沢小屋のジョッキパフェ。



🍰 ジョッキパフェ(涸沢小屋)実食メモ
提供時間:朝7時ごろから提供されています
中身:オレオ、トッポ、ドラゴンフルーツ、ソフトクリーム、ブルーベリーソース、フルーツグラノーラ、ヨーグルト、フルーツミックス
生ビール用の中ジョッキに盛られていて、見た目のインパクトが本当にすごいです。朝から食べられるのが嬉しいところ。
※涸沢小屋の売店・喫茶の営業は日中のみです。


うわーーー!これジョッキいっぱいのパフェじゃん!?ボク、これ一人で食べきれるかな……いや、食べる!

ふぉっふぉ、朝から甘いものをたっぷりとは。じゃがな諸君、下山も長いのじゃ。糖分は立派な燃料。理にはかなっておるぞ。

片手で持つとけっこう重いんだ。ちょっとした筋トレになるよ🏋️ 標高2,300mでこれが出てくるって、やっぱり反則だよね。


ここ、涸沢ヒュッテのヘリポートのそばにある隠れスポットなの。水面に穂高が映って、すごく静かな時間が流れてるよ。
🍢 涸沢ヒュッテ名物のおでん



🍢 おでん(涸沢ヒュッテ)実食メモ
裏ワザ:売店の終了間際に残っていると1,000円で売っていることがあります。ただし週末は早い時間に売り切れるのでご注意を。
正直な感想も書いておくと、じゃがいもはだいぶ硬めでした。以前もそうだったので、あれが仕様なのかもしれません。
⑪ 下山と徳沢の下山メシ|徳澤園のピザと、穴場の徳沢ロッヂ
涸沢からの下山は、往路をそのまま戻ります。下りだけで約18km。ここが涸沢のいちばんしんどいところかもしれません。


本谷橋まで下りれば、あとはほぼ平らな道を10km以上じゃ。危なくはないが、単調で足に効く。膝に不安がある方は、下りだけポールを出すのもよい手じゃぞ。
⚠️ 下山で足を使い切らないために
横尾・徳沢でしっかり休むことと、行動食を残しておくことを強くおすすめします。最終バスの時刻も出発前に確認しておきましょう。
🍕 下山メシの王道は徳澤園|窯焼きピザとソフトクリーム
横尾から歩いてきて、上高地まで残り7km。ここが下山のご褒美を受け取る場所です。徳澤園の食堂「みちくさ食堂」には、山の中とは思えない窯焼きピザがあります。
※このピザとソフトクリームの写真は、7月に前穂高岳から奥穂高岳へ縦走して下りてきたときのものです。



徳澤園のピザ、生地がふっくらしていて本当においしいんだ。山メシって山の上で食べるものだけじゃなくて、下りきったあとの一皿までがワンセットだとボクは思ってる。ここまで歩いてきたご褒美、遠慮なく受け取っていこう!


このソフトクリームがまた濃いんだよね〜。写真の奥、テラスに人がいっぱい写ってるでしょ。ここは上高地でいちばん人が集まる場所なの。
🍕 徳澤園「みちくさ食堂」の食事メニュー(公式)
ボローニャハムときのこの手作り窯焼きピザ 1,930円
4種のチーズに安曇野産アカシヤ蜂蜜を添えた手作り窯焼きピザ 1,930円
山の手作りカレー 1,350円/野沢菜チャーハン 1,350円
天然酵母の蜂蜜トースト・ブルーベリートースト 各680円/山菜そば・うどん 1,000円/おでん 800円
ソフトクリーム 500円(コーヒーソフトも500円)
出典:徳澤園 公式サイト「食事メニュー」(2026年9月確認)
⏳ 紅葉シーズンは「待ち時間」を行程に入れておく
混む時期にピザを狙うなら、最終バスから逆算して余裕を持つか、ソフトクリームのように待たずに受け取れるものに切り替えるのが現実的です。ラストオーダーが14時(一部13:30)である点も、下山が遅れると効いてきます。

急いで食べて、走ってバスに乗る——これがいちばんつまらん下山じゃ。食べる時間も行程のうちと考えて、最初から組んでおくのじゃぞ。
☕ 何度も徳沢を通った人へ|穴場の徳沢ロッヂ
徳澤園はいつも賑わっています。何度も徳沢を通っていて、あの人の多さに少し疲れてきた——そんな方に知っておいてほしいのが、すぐ隣の徳沢ロッヂです。同じ徳沢にありながら、こちらは驚くほど静かです。

初めての人には迷わず徳澤園をすすめるよ。でも3回目、4回目と徳沢を通るようになったら、ロッヂのほうが落ち着くと思う。ボクもこの日は、静かなほうを選んだんだ😌


☕ 徳沢ロッヂ(カフェ・日帰り入浴)
日帰り入浴:15:00〜20:00(受付終了19:30)/大人1,000円・小学生以下500円、いずれもタオル付き
夕食テイクアウト:牛丼・中華丼・カレー 各1,500円(受付17:00まで・18:00受け渡し)
🚨 ランチ営業は2026年8月5日から当面のあいだ休業しています(喫茶・外来入浴・夕食テイクアウトは通常営業)。この日カフェのみだったのはそのためでした。下山後の食事をここで当てにしないのが安全です。
外来入浴は宿泊者が優先で、混雑時は入場制限がかかります。宿泊予約は公式サイトからのみ(電話予約は不可)。
ちなみに徳澤園のキャンプ場を使う人の夕食は、公式に徳沢ロッヂの外来夕食へ案内されています。2軒は競合ではなく、役割を分け合っている関係です。
出典:徳沢ロッヂ 公式サイト/ランチ休業のお知らせ(2026年9月確認)



山を下りてきてすぐにフォンダンショコラって、ずるくない!?ボク、蕎麦のシフォンケーキも気になっちゃう〜

ここで一息つくと、残りの7kmがぜんぜん違うんだ。賑やかに打ち上げたい日は徳澤園、静かに座りたい日はロッヂ。同じ徳沢に2つあるのが、この場所のいいところだよ😊


ケーキのあとにウォシュレット!?横尾からずっとボットンだったから、なんか感動しちゃう〜!

河童橋まで戻れば、涸沢の山行は終わりです。川の色の美しさは、朝に見たときと少し違って見えました。
⑫ 下山後の温泉|竜島温泉 せせらぎの湯
下山後の温泉まで含めて、涸沢の山旅です。沢渡から松本方面へ少し下ったところにある竜島温泉 せせらぎの湯へ寄りました。

♨️ 竜島温泉 せせらぎの湯(長野県松本市波田)
営業時間:10:00〜22:00(入館締切21:00)
休館日:毎週月曜(月曜が祝日の場合は営業し、翌火曜が休館)+年末年始
泉質:アルカリ性単純泉。大浴場と露天風呂があります
お湯はとろっとした肌ざわりで、下山後の体にちょうどよい温度でした。620円はかなり良心的です。
ひとつだけ気になったのは、館内に注意書きの貼り紙がかなり多いところ。そこは好みが分かれそうです。
出典:竜島温泉 せせらぎの湯 公式サイト(2026年9月確認)。月ごとの休館日は公式サイトの「こよみ」で確認できます。

下山してからが本番〜!お湯がとろっとしてて、歩いた足がじんわりほどけていく感じ。620円でこれは、うれしくなっちゃうよね〜

ボクがいつも入るのは、沢渡の駐車場から近いさわんど温泉「梓湖畔の湯」なんだ。この日は定休日だったので、初めてこちらへ。結果的に当たりだったよ😌
♨️ 沢渡の駐車場からいちばん近いのは「梓湖畔の湯」
このほか沢渡周辺には上高地ホテル・温泉山小屋ともしび・上高地坂巻温泉旅館などの日帰り入浴があります。1軒が定休日でも、たいてい別の1軒が開いています。
出典:さわんど温泉 公式サイト「日帰り入浴」(2026年9月確認)

温泉は気持ちよいがな、湯あたりには気をつけるのじゃ。18km歩いた体は脱水気味じゃ。長湯をせず、上がったら必ず水分を摂るのじゃぞ。
🚻 涸沢のトイレ完全ガイド|9か所を写真と料金で比較
初めて涸沢に行く方がいちばん不安に思うのがトイレだと思います。この山行で通った9か所を、料金・様式・きれいさで並べました。
| 場所 | 料金 | 様式 | 快適さ | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| さわんど駐車場 | 無料 | 洋式水洗 | ◎ | 出発前にここで。ウォシュレットは無し |
| 上高地バスターミナル | チップ制 | 洋式水洗 ウォシュレット有 | ◎ | いちばんきれい。ハンドドライヤー完備 |
| 明神 公衆トイレ | 無料 | 和式2+洋式1 | △ | 貴重な無料。ただし匂いは気になる |
| 徳沢 公衆トイレ | 100円 | 洋式水洗 | ○ | PayPay可。紙はそのまま流せる |
| 徳澤園 公衆トイレ | 100円 | 洋式水洗 ウォシュレット有 | ◎ | 登りで最後のウォシュレット |
| 横尾 公衆トイレ | 100円 | 洋式ボットン | ○ | 紙はゴミ箱へ。隣の棟は和式のみ |
| 涸沢ヒュッテ | 宿泊・テント泊は無料 通過は100円 | 洋式ボットン | △ | 匂いはややキツめ。横に自販機と充電 |
| 涸沢 公衆トイレ | 100円 | 洋式ボットン | ○ | 水と石鹸あり。涸沢では一番快適 |
| 徳沢ロッヂ(下山時) | 利用者向け | 洋式水洗 ウォシュレット有 | ◎ | 下山でホッとできる一か所 |
※快適さはイッチーの主観です。料金・設備は2026年9月時点。
🚻 涸沢のトイレで、先に知っておきたい3つのこと
横尾から上は基本100円。電波が届かない場所もあるので、1,000円分くらいを小銭で持っていくと安心です。
② 横尾から上は「紙を流さない」
洋式ですがボットン式で、拭いた紙は横のゴミ箱に入れます。汚いからではなく、山では汚水をヘリで下ろすか浄化するしかないためです。
③ 携帯トイレを1つ持つ
混雑期は行列ができます。使わずに終わるのが一番ですが、持っているだけで気持ちがずいぶん楽になります。

女性の方からよく聞かれるんだけど、上高地バスターミナルと徳澤園がいちばんきれいだよ。この2か所で済ませておけば、涸沢まではかなり気が楽になるはず。
🍜 涸沢&上高地の山小屋グルメ|値段まとめ
今回の山行で実際に食べたもの、見てきたメニューの値段です。山の上は現金のみのことが多いので、多めに持っていきましょう。
| 場所 | メニュー | 価格 | メモ |
|---|---|---|---|
| 涸沢小屋 | ジョッキパフェ | 2,800円 | 朝7時ごろから。今回いちばんのお目当て |
| 涸沢小屋 | ホットコーヒー | 500円 | パフェと一緒にどうぞ |
| 涸沢小屋 | チャーシュー麺 | 1,400円 | テラスで穂高を見ながら |
| 涸沢小屋 | 豚丼(スープ付) | 1,200円 | イッチーのいちばんのおすすめ |
| 涸沢ヒュッテ | おでん | 1,100円 | 具6種。終了間際は1,000円のことも |
| 上高地 | 朝食(和食) | 1,400円 | 和食・洋食が選べる。味噌汁が具沢山 |
| 徳澤園 | トースト はちみつ&ブルーベリー | 680円 | 以前より薄くなったのは物価高ゆえ |
| 徳澤園 | 窯焼きピザ(2種) | 各1,930円 | 下山メシの王道。作り置きではない |
| 徳澤園 | ソフトクリーム | 500円 | 待たずに受け取れる |
| 徳澤園 | 野沢菜チャーハン/山の手作りカレー | 各1,350円 | 混雑期は提供に時間がかかる |
| 徳澤園 | ホットコーヒー | 650円 | 喫茶は7:00〜19:00 |
| 徳沢ロッヂ | ケーキ各種 | 各800円 | フォンダンショコラ/蕎麦のシフォン他 |
| 徳沢ロッヂ | ジンジャーエール | 450円 | 下山後の一杯に |
※すべて現地で実際に確認した金額です。

こうやって並べると、ジョッキパフェの2,800円がやっぱり別格だね!でもボク、あの量を見たら納得しちゃった😋

山小屋の値段はヘリで荷を上げておるからじゃ。標高2,300mであの一杯が出てくること自体が、なかなかの芸当なのじゃぞ。
🎒 イッチーの山旅セット|涸沢を歩いた相棒たち
今回の涸沢を一緒に歩いてきた相棒たちです。どの山に行くときも必ずザックに入っているものと、人によっては助かるものを分けておきました。

涸沢は危険箇所が無いぶん、装備で差がつくのは「歩ける状態を保てるか」。18km歩き通すための足まわりと、夜をちゃんと眠るための道具。この2つが本当に効いてくるよ。

テント泊で削ってはいかんのは寝るための道具じゃ。ザックを軽くしたい気持ちは分かるがな、眠れなんだら翌日の18kmが地獄になる。ここは重さより快適さを取るのじゃぞ。

正直に言うと、ボクは普段トレッキングポールを使っていないんだ。手が空いてるほうが動きやすくてね。ただ涸沢は下りが18kmあるから、膝に不安がある方や重いテント泊装備の日には確実に効くと思うよ。

逆のことも言うておこう。本谷橋から上は岩と段差が多い。ポールが引っかかって、かえって邪魔に感じる者もおる。登りはしまって、下りだけ出す——それも立派な使い方じゃ。
🐶 ボクが毎回使っているもの
ザックは山小屋泊なら35〜45L、テント泊なら45〜60Lが目安です。涸沢は18km歩くので、容量よりも腰でしっかり背負えるかどうかを優先してください。
🎒 荷物が増える日と、軽く行く日
携帯トイレは、涸沢には9か所もトイレがあるので無いと困る山ではありません。ただ混雑期は行列ができるので、持っているだけで気持ちが楽になります。防臭袋は、ゴミを持ち帰るテント泊では地味にいちばん効く道具です。
💡 人によっては、あると助かるもの
ポールは下りの18kmに不安がある方だけで十分です。救急セットは、自分のためというより一緒に歩く人のために持っておくもの。涸沢は人が多い山ですが、だからこそ最初に手当てできる人がいると助かります。
持ち物チェックリスト(涸沢 テント泊 1泊2日・夏〜秋)
🎒 必携
□ レインウェア上下 □ ウインドシェル □ 薄手のダウン □ 手袋 □ 帽子
□ 水(行動中2L目安/涸沢の水は無料) □ 行動食 □ 食料+予備1食 □ 地図・コンパス □ 登山届
□ モバイルバッテリー □ 日焼け止め □ サングラス □ ファーストエイド □ 常備薬
□ 100円玉を1,000円分(トイレ・充電用) □ ゴミ袋
💡 あると快適
□ 保温ボトル □ ウェットティッシュ □ 防臭袋 □ インナーシーツ
よくある質問(FAQ)
Q. 涸沢は登山初心者でも行けますか?
A. 鎖場もハシゴも無いので「危険」という意味では初心者向けです。ただし上高地から涸沢まで片道約18km、標準コースタイムで約6時間30分(休憩を入れると7時間前後)。危険の代わりに体力が問われる山です。日帰り低山を7〜8時間歩ける体力があるなら、十分に届きます。逆に「距離を歩いたことがない」方は、まず日帰りで長い距離を歩いてから挑戦するのがおすすめです。
Q. 涸沢のジョッキパフェはどこで食べられますか?いくらですか?
A. 涸沢小屋で食べられます。価格は2,800円、提供は朝7時ごろから。生ビール用の中ジョッキに、オレオ・トッポ・ドラゴンフルーツ・ソフトクリーム・ブルーベリーソース・フルーツグラノーラ・ヨーグルト・フルーツミックスが詰まっています。朝から食べられるのが嬉しいところ。涸沢ヒュッテではなく涸沢小屋なので、間違えないようにご注意ください。
Q. 涸沢まで何時間かかりますか?
A. 上高地から涸沢まで、片道の標準コースタイムでおよそ6時間30分です。休憩を入れると7時間前後を見ておくと安心です。今回の1泊2日は距離35.9km、YAMAPの標準タイムで往復13時間55分(涸沢での行動を含む)でした。上高地〜横尾(約11km)がほぼ平坦で、本谷橋から涸沢までの約2.5kmが本番の登りです。
Q. 涸沢のテント場は予約できますか?
A. 予約はできません。当日受付の先着順です。料金は大人2,000円/泊、こども1,000円/泊。受付はテント場中央の建物で14時頃〜17時。テントは受付前に張ってしまって構いません。9月の連休は600〜800張が目安(最盛期には1,000張の記録もあります)。石を積んだ良いサイトを取りたいなら午前中の到着を目指してください。
Q. テントを持っていなくても涸沢に泊まれますか?
A. 泊まれます。涸沢には涸沢ヒュッテと涸沢小屋の2軒の山小屋があり、どちらも1泊2食16,000円です(素泊まりは涸沢ヒュッテ11,000円/涸沢小屋9,800円)。どちらも予約が必要で、涸沢ヒュッテは1〜4名ならWEB「やまたん」から、5名以上と涸沢小屋は電話予約です。予約開始はどちらも宿泊日の1か月前の同日から。荷物が軽くなるぶん、初めての方はむしろ山小屋泊のほうが18kmを歩き通しやすいはずです。
Q. 道具が何も無くても、テント泊はできますか?
A. できます。涸沢ヒュッテでレンタルがあります。4人用テント12,000円(要予約・別途幕営料)、シュラフ3,000円、マット1,000円(シュラフとマットはレンタルテント利用者のみ)。SOTOのガスバーナー&クッカーセット一式も3,500円で借りられます(予約不可・当日、外売店で受付)。「テント泊デビューしたいけれど道具が無い」という方にはうってつけの場所です。なお涸沢小屋では貸しテントの取り扱いはありません。
Q. 涸沢のトイレはどうなっていますか?100円玉はいくら必要?
A. 涸沢には涸沢ヒュッテと涸沢公衆トイレがあります。どちらも洋式のボットン便所で、拭いた紙は流さずゴミ箱へ。涸沢ヒュッテのトイレは宿泊者・テント泊の方は無料(通過は100円)、涸沢公衆トイレは1回100円です。公衆トイレのほうが水と石鹸があって快適。往復で使う分を考えて、100円玉を1,000円分ほど持っていくと安心です。
Q. 紅葉シーズンの涸沢はどれくらい混みますか?
A. 正直に書くと、1年でいちばん混みます。テントは連休で600〜800張、最盛期は1,000張に達した年もあります。トイレは数十メートルの行列になり、待ち時間15分超の報告も。ピークは朝の出発前と夕食後です。水場も並び、山小屋は予約開始直後に埋まります。
判断の軸はシンプルです。あの光景を最優先するなら混雑ごと受け入れる、静けさを優先するなら時期をずらす——どちらも正解です。
Q. 涸沢の紅葉の見頃はいつですか?
A. 例年9月の連休ごろが見頃とされています。ただし見頃はその年の気候によって前後しますので、出発前に涸沢ヒュッテの公式サイトやSNSで最新の色づき状況を確認するのが確実です。なお、この時期はテント場もバスも1年でいちばん混みます。
Q. 涸沢に水場はありますか?
A. あります。しかも涸沢ヒュッテの水は無料です。途中の上高地・徳沢・横尾でも補給できるので、全行程分を背負って登る必要はありません。行動中の2Lだけ持って登り、着いてから汲むのがいちばん軽く歩けます。ただし紅葉期は水場も行列になります。
Q. マイカーで行けますか?駐車場は?
A. 上高地はマイカー規制のため直接は入れません。沢渡(さわんど)駐車場に停めて、シャトルバス(往復3,000円)かタクシーに乗り換えます。駐車料金は1日ごとの計算なので、深夜に着くなら0時を回ってから入庫すると1日分節約できます。券売機は3台に増え、全台クレジットカード・タッチ決済に対応しています。さわんど発の始発時刻は日によって変わりますので、出発前にアルピコ交通の公式カレンダーで必ずご確認ください。
Q. 日帰りで涸沢に行けますか?
A. 健脚の方なら物理的には可能ですが、おすすめしません。往復36kmで標準CTは13時間を超えます。始発バスに乗っても、涸沢での滞在はほとんど取れません。ジョッキパフェもおでんも味わえないのでは、涸沢に行く意味が半分になってしまいます。1泊2日がいちばん気持ちよく歩ける形です。
Q. 涸沢で充電はできますか?電波は届きますか?
A. 有料の充電コーナーが1か所ありますが、混雑期は順番待ちになります。山小屋の電源は当てにせず、モバイルバッテリーを持参してください。電波は場所によって不安定です。涸沢小屋のフリーWi-Fi、テント泊なら涸沢ヒュッテで使えるKDDIの「山小屋Wi-Fi」が頼りになります。
まとめ|涸沢は「歩ける人なら誰でも行ける、特別な場所」
7月に食べそびれたジョッキパフェを、今回ようやく食べることができました。標高2,300mで、朝から、ジョッキいっぱいのパフェ。あの光景は、たぶんずっと忘れません。
📌 この記事の要点
- 涸沢に鎖場・ハシゴは無い。問われるのは片道18kmを歩ける体力だけ
- ジョッキパフェは涸沢小屋・2,800円・朝7時ごろから(涸沢ヒュッテではありません)
- テント場は予約不可・当日先着・2,000円。連休は600〜800張(最盛期は1,000張の記録)なので午前着を
- テントが無くても泊まれる。山小屋2軒(どちらも1泊2食16,000円・要予約)+涸沢ヒュッテのレンタル
- 山小屋は15時までに到着できる計画を。横尾14時発が実質の関門
- トイレは全行程9か所。横尾から上は紙を流さない/100円玉を1,000円分
- 水は涸沢ヒュッテで無料。全部担いで登る必要はない
- 紅葉は例年9月の連休ごろが見頃(その年の気候で前後します)
- ただし紅葉期は最大1,000張・トイレ大行列・水場は取水制限。絶景と快適さはトレードオフ
- 沢渡は0時を回ってから入庫すると駐車料金が1日分安くなる

涸沢は「登れる人だけの場所」だと思われがちだけど、実際は長い距離を歩ける人なら誰でも行ける場所なんだ。そのご褒美が、あの穂高の壁とジョッキパフェ。行かない理由が無いよね😊

ボクは次はぜったい紅葉の時期に行く!赤いナナカマドの中でパフェ食べたい〜🍁

うむ。じゃが最後に一言だけ。涸沢は行きも帰りも長い。「登り切ったら終わり」ではないのじゃ。下山の18kmまで含めて計画を立てる者だけが、笑って帰れるのじゃぞ。

トイレも水も食事も、ぜんぶ整っているのが涸沢のいいところ。初めてでも大丈夫。100円玉だけ、忘れずにね😊
穂高に囲まれたあの窪地は、写真で見るよりずっと大きく、ずっと静かでした。あなたの「いつか行きたい」が、今年の秋になりますように。
YAMAPのルート地図はこちら → イッチーの頂メシ|涸沢カール 活動日記
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🏔 泊まる
・涸沢小屋(宿泊について・電話予約)
・横尾山荘(涸沢の手前で1泊・お風呂あり)
・徳澤園(中間点で1泊・名物ソフトクリーム)
・徳沢ロッヂ(下山後の入浴・カフェ)
🚌 行く
♨️ 帰りに寄る
🛍 番外編:イッチーの公式グッズ


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