登山の体づくり入門|動きの質・体力・技術をつなぐトレーニング
下りで膝や太ももがつらい。ふくらはぎが張る。登りではすぐ息が上がる。「もっと鍛えないと」と思っても、何から始めればいいか迷いますよね。ボクが登山者の身体づくりで最初に大切にしているのは、今の身体で、どんな動きができるかを確かめることです。

下りが怖いから、まず降り方を覚えればいいのかな?

降り方も大切だよ。足の置き方を練習するときも、その動きを支える身体に目を向けたいんだ。この記事では、「身体を動かす・支える」を知るところから、必要な練習を選ぶ方法を紹介するよ。

動きの質は土台じゃが、体力や技術も必要じゃ。自分の目標と、今困っている場面をつなげて考えると、練習を選びやすいぞ。

山を歩いて、景色も山ごはんも楽しみたい!そのための身体づくりなら、続けられそう🍙
読んだあとにできること:自分の動きを見る視点を知り、無理のない練習をひとつ選べます。すぐ実践したい方は写真付きの始め方へ。一人で迷う方は身体の動きを相談する方法へ。
① 登山の目標から、身体づくりを考えよう
まずは「どの山を、どのくらいの時間・荷物で歩きたいか」「どの場面で困っているか」を具体的にします。近所の低山と長い縦走では、準備する内容も違います。
登山の身体づくりを、4つの階層で整理する
目指すのは、筋トレの数字を増やすことだけではなく、行きたい山を自分に合う計画で楽しめること。そのために「動きの質」「体力」「技術」「実践・成果」の関係を、パフォーマンスピラミッドで整理します。
登山での
実践・成果
登山の技術
体力
動きの質
- 実践・成果:計画した山行を、自分の力で歩き終える
- 登山の技術:登り方・降り方
- 体力:筋力・心肺機能・持久力
- 動きの質:動かせる範囲・姿勢の支え方・バランス・動きの連携
Gray Cookの考え方を参考に、登山向けに4階層で整理しました。原型は3階層です。日本語での伝え方は、牧野講平さんの図の解説と理論の限界についての投稿も参考にしています。[1]
4つは互いに関わっています。動きの確認、体力づくり、歩き方の練習は、今の身体でできることから並行して進めます。土台を完璧にしてからでなくて大丈夫です。
「動きの質」は、柔らかさだけではない
「足を上げられる」ことと、「身体を支えながら足を上げられる」ことは、同じではありません。段差をまたぐときも、関節を動かす範囲と、その動きを支える力が一緒に働きます。動く範囲と支え方を合わせて見る。これが、ボクの大切にしている「動きの質」です。
例えば、脚を後ろへ動かしたつもりでも、腰を反らせて大きく見せていることがあります。どこまで動くかだけでなく、どこを動かし、どこで支えているかに目を向けましょう。
たとえば「景色を楽しめる余裕を残して、日帰りの山を歩きたい」「下りの後半も落ち着いて歩きたい」。まずは行きたい山と、困る場面をひとつずつ書いてみましょう。
ジムは、この準備を支える場所です。通いやすさに加え、必要な運動ができる設備・スペース、相談できる人の有無で選びましょう。自宅で始められる運動もあります。
② 下りのつらさ・登りの息切れ、何を見直す?
ボクが登山セミナーでよく聞くのは、下りでの膝・太もも・ふくらはぎの痛みや張り、下りへの怖さ、登りですぐ息が上がるという悩みです。ただ、同じ訴えでも背景は人によって違います。
下りで膝や太もも、ふくらはぎがつらい
下りでは、一歩ごとに脚で身体にブレーキをかけます。このとき筋肉は、力を出しながら引き伸ばされます。歩行を分析した研究でも、下り坂でこうした筋肉の働きが増えることが示されています。ただし、痛みの原因はこれだけでは決められません。[2]
歩いた距離・下りの量・荷物・歩幅・疲労・これまでのケガや病気なども確認します。「膝が痛いから太ももが弱い」「張るから硬い」と、症状だけで決めつけないことが大切です。
下りが怖い・足元が不安定
片脚で身体を支えられるか、股関節や足首を必要な範囲で使えるかを確かめつつ、斜面や段差に慣れる練習、足の置き方、ルート選びも考えます。怖さを感じる地形で、いきなり難しい練習をする必要はありません。
登りですぐ息が上がる・後半にバテる
動きの質の確認に加えて、歩き始めのペース、心肺機能・持久力、山行時間や荷物、休憩・補給を見直します。息切れを、動き方だけの問題として扱わないようにしましょう。
動きの確認は、練習の課題を探す手がかりです。確認できたことを「ケガをしない証明」にしたり、動かしにくさだけで痛みの原因を決めたりしません。記録した気づきを、目的に合う運動を選ぶために使いましょう。
③ 緩める・整える・鍛えるをどうつなぐ?
グリーンフィールド立川では「緩める・整える・鍛える」という流れを大切にしています。全員が同じ手順を長時間行うのではなく、動きを確認して必要な準備を選びます。
- 緩める:動かしにくさにつながる張りやこわばりがあれば、無理のないセルフケアを選ぶ。
- 整える:呼吸や身体の支え方を意識し、使える範囲で動きを練習する。
- 鍛える:その動きを保てる負荷で、筋力・持久力を育てる。
緩めて終わり、柔らかくして終わりではなく、使える動きへつなげます。一方で、痛みを押して伸ばしたり、フォームローラーで強く押し続けたりする必要はありません。
靴の記事とも共通するのは「道具と身体を合わせて考える」こと
登山靴とトレランシューズの比較記事でも大切なのは、靴だけで解決しようとせず、身体の状態・山の条件・荷物・慣れを合わせて考えることです。歩く山や自分の慣れに合う靴を選び、身体の準備も合わせて考えましょう。
靴の種類だけでケガを防げるかは、ランニングの研究でもはっきりしていません。登山にそのまま当てはめず、道具と身体、山の条件を合わせて考えたいところです。[4]

「硬いから、もっと伸ばす!」だけじゃないんだね。どこが動いて、どこで支えているかも知りたいな。

そこが大事なんだ。下りの足の置き方を練習するときも、今の身体がどう動くかを知っていると、取り組むことを考えやすい。まずは写真で見てみよう!
④ 自分の動きを知る|写真と練習の始め方
ここからは、実際に身体の動きに目を向けてみましょう。流れは①今の動きを観察する → ②無理のない練習をひとつ試す → ③同じ動きをもう一度観察するです。合否をつけるテストではなく、自分に合う練習を探すための方法です。
写真でわかる、動きを見る3つの視点
可動域とは、関節や身体を動かせる範囲のことです。広さだけでなく、動いている間に姿勢をどう支えているか、別の場所を動かして補っていないかを合わせて見ます。まずは写真で3つの視点を紹介します。動かしやすさや支え方に目を向けるだけでも、最初の一歩です。難しい姿勢は試さず、気づいたことをメモしましょう。
- 胸まわりを回す(胸椎の回旋)

胸まわりを回し、骨盤の動きも見る どんな動き? 胸椎は背骨の胸まわりの部分です。床であぐらをかき、胸の前で腕を組んで、上半身を小さく左右へ回す姿勢で観察します。
見るポイント:骨盤まで一緒に回っていないか、左右で動かしやすさに違いがないか。床に座るのが難しければ、この確認は省いてかまいません。
- 股関節から身体を折る(股関節の屈曲)

股関節と背中の動きを見分ける どんな動き? 立ってつま先を正面へ向け、股関節から上体を前へ傾ける動きです。
見るポイント:股関節を曲げる動きと、背中を丸める動きの違いに目を向けます。床に手をつけることや、深く前屈することが目標ではありません。
- 足首を曲げる(足関節の背屈)

踵をつけ、膝の動きも見る どんな動き? 壁の前で片膝立ちになり、前脚の踵を床につけたまま膝を壁へ近づける動きです。
見るポイント:踵が浮いたり、膝が大きく内側へ動いたりしていないか。壁との距離を競わず、小さい範囲から確かめます。
指導者と確認したい、さらに3つの視点
以下は、姿勢や動きの解釈を一緒に確認したい項目です。自宅で全部を試す必要はありません。
- 片脚で支える姿勢(股関節の伸展)
どんな動き? 片脚で立ち、反対の膝を抱える姿勢で、立っている側の脚と体幹の関係を観察します。
見るポイント:立っている側の股関節と体幹で支えられるか、腰を反ったり傾けたりして補っていないか。不安定なら無理に片脚立ちをせず、指導者と確認する項目にしてください。
- 股関節を内外へ回す(内旋・外旋)
どんな動き? 股関節の内旋・外旋は、太ももを内側・外側へ回す動きです。膝を曲げ、膝下を左右へ動かすときに観察します。
見るポイント:脚だけでなく骨盤ごと回していないか。膝を無理にねじって角度を出そうとせず、姿勢や動かし方がわからなければ指導者に相談します。
- 脚を後ろへ動かすときの支え方(股関節伸展のタイミング)
どんな動き? うつ伏せで脚を持ち上げるときなどに、股関節の動きと腰・骨盤の支え方を観察する項目です。
見るポイント:脚を高く上げるために腰を大きく反らせていないか。筋肉の働く順序は、自分の感覚だけで良し悪しを決めず、必要に応じて指導者に確認します。太ももの裏の筋肉が働くこと自体は正常です。
写真は、身体の動きを見る視点の一例です。写真と同じ角度や形ができるかだけで、良し悪しを決めるものではありません。
最初の練習はひとつでOK|身体を緩め、動かしやすくする
以下は、身体の力みや動かし方に目を向ける4つの練習例です。初めてなら、まず1の仰向けの呼吸から、取り組みやすさを確かめてみてください。足首の動きに目を向けたいときは2が候補になります。3・4は姿勢が複雑なので、最初から無理に行わなくて大丈夫です。痛みを押して動かさず、写真と同じ深さや角度を目指す必要はありません。
1.呼吸と、身体の力みを確かめる|仰向けの腹式呼吸

始め方:マットなどの上で仰向けになり、両膝を立てます。片手を胸、もう片手をお腹に添え、楽に呼吸を続けましょう。写真では膝の間にボールがありますが、最初はボールなしでかまいません。胸とお腹の動き、肩や腰の力みに目を向けます。
確かめること:肩や腰を力ませていないか。息を止めたり、秒数を達成したりすることを目的にしません。
2.踵をつけたまま、足首を動かす|まずはチューブなしで

始め方:前に片足を置き、反対の膝をマットやクッションにつけます。壁など安定した支えに手を添え、前脚の踵を床につけたまま、膝を少し前へ動かして戻します。初めてならチューブを使わず、足首を動かせる範囲を確かめましょう。
確かめること:踵が浮かず、足裏を床につけたまま動かせるかを見ます。写真のチューブを使う方法は、位置と張力を指導者に確認してから選ぶ応用例です。
3.胸まわりと股関節を動かす|指導者と行うブレッツェル

始め方:横向きで頭をクッションなどに乗せ、上側の脚を前へ曲げて膝を支えに置く姿勢から、胸まわりと股関節の関係を確かめる練習です。写真は下側の脚を後ろへ曲げて足を持つ応用の姿勢なので、初めての方は写真だけで形を再現せず、指導者と姿勢を確認してから選びましょう。
確かめること:呼吸を続け、曲げた側の膝を支えから浮かせない範囲で行います。手で足を強く引いて写真の姿勢に近づける必要はありません。複雑な姿勢が難しければ、別の取り組みやすい練習を選んでかまいません。
4.姿勢を保ちながら、股関節を動かす|片膝立ちのストレッチ

始め方:片足を前に置き、反対の膝をマットやクッションにつけます。必要なら手すりなど安定した支えにつかまり、上体を起こして腰・骨盤の位置に目を向けます。写真は後ろ足を柱で支える応用例です。初めてなら後ろ足を床につけた姿勢からでかまいません。
確かめること:腰を大きく反って動きを補っていないかを見ます。小さく動かし、呼吸を続けられる範囲で確かめましょう。
最後に、同じ動きをもう一度確かめる
最初と同じ条件で1〜2項目を再確認し、動く範囲・支え方・補い方の変化をメモします。変化がなくても、今の身体を知る情報になります。一時的な変化を、長期の効果やケガ予防の証明にしないようにしましょう。
続けられそうな練習をひとつ選び、「身体のどこをどう使いたいか」「いつ・どこで取り組むか」をメモしましょう。動きを確かめる練習だけでなく、目的に合わせて歩く時間や筋力トレーニング、山での歩き方の練習も組み合わせていきます。
この4つは、身体の力みや動かし方を知るための例です。登りで息が上がる悩みには、歩くペースや休憩・補給の見直し、歩き続ける体力づくりも必要です。今の身体でできる歩行や筋力づくりと、合わせて考えましょう。
⑤ 4週間で、続けられる習慣を探そう
次は、練習を生活に入れるための4週間の例です。暦どおりに種目や回数を増やす必要はありません。疲労が残る場合は同じ内容を続けるか、負荷を下げてください。
- 1週目:現在地を知る。困っている場面をメモし、動きの確認から、必要な練習をひとつ少量試す。動きの範囲と支え方を確かめる。
- 2週目:繰り返せる内容を決める。運動中と翌日の体調を確認し、無理なく続けられる時間・回数を探す。
- 3週目:目的に合う負荷を選ぶ。余裕があり動きを保てるなら、回数・時間・重さのどれかひとつを少し増やす。難しい場合は増やさない。
- 4週目:山での実践と照らす。無理のない歩行や山行で、息切れ・疲労・怖さなどを振り返り、次の練習を選ぶ。
身体を動かす習慣は、年齢を重ねてからも大切です。加齢などで筋肉量や筋力が低下した人を対象とする研究でも、運動による筋力などの改善が報告されています。この4週間は効果を約束する期間ではなく、自分が続けられる方法を見つけるための目安です。[5]

トレーニングのあと、すぐプロテインを飲まないと意味がないの?

時計を見て焦らなくて大丈夫。研究でも、飲むタイミングだけでなく、1日全体で摂るたんぱく質の量が大切だと示されているよ。まずは普段の食事から。帰りに何を食べるかも、楽しみながら考えよう![6]
⑥ マシン・ダンベル・自分の体重を使い分ける
ジムのマシン、ダンベル、自分の体重を使う運動には、それぞれ使いどころがあります。鍛えたい力と、今扱える重さ・難しさで選びましょう。
マシン:支えのある環境で、負荷を調整する
座席や背もたれで身体を支えるマシンは、姿勢を安定させて筋力を鍛える選択肢です。初めてなら、座席の位置や重さの設定をスタッフに教えてもらいましょう。
フリーウェイト:姿勢や動きを支えながら負荷を扱う
フリーウェイトとは、ダンベルなどを自分で支えて動かす運動です。重さだけでなく、姿勢を保ちながら扱う練習にもなります。最初は軽いものから、持ち方や動かし方を覚えましょう。
自体重:動きの確認と、自宅での練習に使う
自分の体重を負荷にする方法です。始めやすい一方、片脚の種目などは負担が大きいこともあります。自体重なら誰でも安全、とは限りません。必要に応じて手すりや椅子の支えを使います。
マシンとフリーウェイトを比べた研究では、筋肉量の増加などに明確な差は見られませんでした。自分の目的や好みに合わせて選びましょう。どちらかが「登山に万能」という意味ではありません。[3]

マシンか自体重か、どちらかひとつに決めなくてもいいんだね。

そうだよ。筋力づくりにはマシン、動きを確かめるには自体重、歩き続ける練習にはウォーキングなど、目的に合わせて組み合わせるんだ。
⑦ 登山の身体づくりに使いやすいジムの選び方
同じ系列のジムでも、設備や混み方は店舗・時間帯で違います。自分が通う予定の時間に見学し、必要な設備を実際に使えそうか確認しましょう。
「設備が多いほど良い」ではなく、自分が使う設備と続けやすさで判断します。指導が必要なら、対応するスタッフのいる時間やパーソナル指導の内容も確かめてください。
見学で確かめたい4つのポイント
料金や店舗数のランキングより、次の4点を自分の生活と目標に照らして確認しましょう。契約前に、利用予定店舗の公式案内と見学で確かめるのがおすすめです。
| 見るポイント | 確認すること |
|---|---|
| 通いやすさ | 移動時間、使える時間帯、続けられる費用。 |
| 運動する場所 | マットを使うスペース、歩行・有酸素運動の設備。 |
| 負荷の調整 | 自分に合うマシンや軽いダンベル、支えを使える環境。 |
| 相談できる人 | 器具の説明、動作の確認、指導を受けられる時間・料金。 |
設備が足りなければ、自宅での運動や屋外の歩行と組み合わせる方法もあります。まずは短時間でも利用できる場所を選びましょう。
⑧ 目的から選ぶ、補助ギア・栄養補助食品16選
道具は、選んだ練習を続けやすくするための補助です。すべてをそろえる必要はありません。使う場所や目的に合わせて選びましょう。栄養補助食品も、普段の食事で不足する分を補いたいときの選択肢です。

粉を溶かす手間がないなら、トレーニングの帰りにも選びやすそう!味も気になるな🥤

MURBやDNSのプロエックスは、そのまま飲めるタイプだよ。ボクなら、味・1本のたんぱく質量・価格を比べて選ぶ。下の商品カードから、好みの風味や本数を確かめてみてね。
食事を補う2つの選択肢:粉を溶かす手間を省きたいときは、DNS「プロエックス」のような、開けてそのまま飲めるプロテイン飲料も候補です。アップル風味は1本350mlあたり、たんぱく質28.8g。普段の食事やMURBなどと比べ、必要な量・味・価格で選びましょう。製品情報・栄養成分(DNS公式)
ビタミン・ミネラルをまとめて補いたいときの候補は、ネイチャーメイド「スーパーマルチビタミン&ミネラル」です。ビタミン12種類とミネラル7種類を含み、メーカーの目安は1日1粒。登山の体力が上がることや疲労回復を保証するものではなく、食事の代わりにはなりません。他のサプリメントとの重複や製品の注意事項を確認して選んでください。製品情報・摂取目安(大塚製薬公式)

家でも続けたいけど、道具は何からそろえたらいい?

まずは今やる練習に合うものをひとつでいいよ。床で呼吸やストレッチをするなら、横になったときの当たりを和らげるマットが候補。広げる場所と、しまいやすさも想像して選ぶと続けやすいね。

わたしは飲み物と、食事を補うサプリが気になる!マルチビタミンも一緒に飲むといいの?

全部そろえる必要はないぞ。プロテインはたんぱく質、マルチビタミンはビタミン・ミネラルの補助じゃ。普段の食事で何を補いたいかを考え、商品ページで成分や摂取目安、他のサプリとの重複を確かめて選ぶのじゃ。
必要なものだけを選んでください。価格・在庫・販売元は各商品ページでご確認ください。
床での練習を続けたい|マット・小さな運動用具
呼吸やストレッチをする場所にはマットが候補。バンドやボールは、使い方を確認してから選びましょう。
身体の張りに目を向けたい|セルフケア用具
ローラー・ボールなどは、当てる場所や強さを指導者と確認すると選びやすくなります。痛みを押して使うものではありません。
重りを使う練習をするときに|ジム用の補助用品
グローブやパッドは、重りを使う練習を始めてから必要性を考える用品です。今の呼吸やストレッチのために買う必要はありません。
食事を補いたい|プロテイン・ビタミン
食事で何を補いたいか、続けやすい味や形はどれかを考えましょう。まずは成分と本数、価格を比較してみてください。
⑨ よくある質問
週何回、どのくらい行えばいい?
経験、体調、運動の強さによって変わります。最初は短時間・少量で試し、翌日の疲労や痛みも確認して、繰り返せる量を決めましょう。同じ内容を毎回増やす必要はありません。
動きが硬いと、筋トレや登山をしてはいけない?
一律に禁止する意味ではありません。必要な範囲をどう支えて使えるかを確認し、体力づくりや技術の練習も、取り組める内容から並行して進めます。
膝が痛ければ、スクワットをすればいい?
痛みだけで原因や種目は決められません。歩行量、荷物、歩き方、これまでのケガや病気なども確認します。痛みを押して練習せず、強い痛み・腫れ、続く痛みなどは医療機関に相談してください。
自宅でも始められる?
この記事の呼吸や身体を動かす練習は、自宅でも取り組めます。まずは無理なくできるものをひとつ選び、姿勢が複雑な練習は指導者と確認してから行いましょう。
登山の前日は何をすればいい?
疲労や筋肉痛が残るような練習、新しい高負荷の運動は避け、休養と山行準備を優先します。軽い運動やセルフケアも、普段慣れている範囲で選びましょう。
50代・60代からでも始められる?
年齢だけであきらめる必要はありません。現在の体力、持病、運動経験に合わせて負荷を選びます。運動制限がある場合や体調に不安がある場合は、開始前に医療者に相談してください。
プロテインは必須?
食事で必要な栄養を摂れていれば、補助食品は必須ではありません。トレーニング後30分以内に飲まなければ無駄という意味でもありません。食事制限や持病がある場合は、摂取量を医療者に相談してください。
⑩ 痛み・持病があるときの進め方
この記事は一般的な身体づくりの考え方と練習の候補です。診断や、症状に合わせたリハビリの代わりにはなりません。運動制限を受けている方、持病や手術後・妊娠中などで運動内容に不安がある方は、医療者に確認して進めてください。
運動中の強い痛み、腫れ、胸の痛み、めまい、普段と違う強い息苦しさなどがあれば中止してください。続く痛みや、日常生活にも支障がある症状は、自己判断で種目を追加するより先に医療機関へ相談しましょう。
⑪ 困ったら、グリーンフィールド立川へ
「自分の動きをどう見ればいいかわからない」「負荷が合っているか不安」というときは、動作と目的を一緒に確認できる指導者に相談する方法があります。ボクが指導するグリーンフィールド立川でも、現在の身体の動きと目標に合わせて練習を考えています。
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📚 イッチーが制作に関わった本
歩き方やセルフケアを、図や写真でじっくり学びたい方には、この2冊も候補です。1冊目は、ボクがパーソナルトレーニングを担当しているプロ山岳アスリート・小川壮太選手の著書で、ボクは監修として参加しました。登り・下りで体をどう使うかが図解されています。2冊目はトレーニング考案補助として関わった筋膜リリースの本。ダイエット向けの本ですが、道具なしでできる手順が写真つきなので、山小屋やテントの中でのセルフケアにもそのまま使えます。
⑫ 山をもっと楽しむために|まとめ・関連記事
📝 まとめ:山でやりたいことに、練習をつなげよう
🎯 この記事の結論を3行で
- 目標の山行と困っている場面から、練習の課題を考える。
- 動きの質・体力・登山の技術を組み合わせ、身体の反応を見て調整する。
- ジムや道具は、必要な運動と続けやすさで選ぶ。
🏔️ 「登山の体づくり」シリーズの感想・質問をお待ちしてます
この記事が、誰かの体を変えるきっかけになったら嬉しいです。
「自分はこうだった」「ここをもっと知りたい」など、X(旧Twitter)やInstagramでぜひ教えてください。
気づいたことを教えてもらえたら、ボクも嬉しいです。
📖 あわせて読みたい関連記事
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今日はひとつ試して、気づいたことをメモするところからでいいんだね。

うん!ボクと一緒に、行きたい山につながる準備をしていこう。自分では見づらい動きは、グリーンフィールド立川で一緒に確かめよう。

次の山で景色も山ごはんも楽しめるように。わたしも、できることから始めるね🍙
参考文献・研究資料・考え方の出典
考え方の出典と、研究で確認された結果を分けて掲載します。研究の対象・測定内容には限りがあり、図やトレーニング例そのものの有効性が証明されたという意味ではありません。
- [考え方の原典] Gray Cook. Athletic Body in Balance(Human Kinetics, 2003)。出版社の書籍案内。本記事の4階層は、この考え方と牧野講平さんの解説を参考にした登山向けの整理です。原典そのままの図の転載ではありません。
- [斜面歩行と筋肉の働き] Hu X et al. (2020). Muscle Eccentric Contractions Increase in Downhill and High-Grade Uphill Walking. Frontiers in Bioengineering and Biotechnology, 8:573666. 論文全文。健常者の歩行データに基づく筋骨格シミュレーション。登山者の痛みの原因や治療効果を検証した研究ではありません。
- [マシンとフリーウェイト] Haugen ME et al. (2023). Effect of free-weight vs. machine-based strength training on maximal strength, hypertrophy and jump performance — a systematic review and meta-analysis. BMC Sports Science, Medicine and Rehabilitation, 15:103. PubMed / 論文全文。登山能力や痛みを直接比較した研究ではありません。
- [ランニングシューズと傷害予防] Relph N et al. (2022). Running shoes for preventing lower limb running injuries in adults. Cochrane Database of Systematic Reviews, CD013368. Cochraneの解説・抄録。多くの比較で根拠の確実性は低いか非常に低く、登山靴の必要性には直接適用できません。
- [高齢者の運動と身体機能] Lu L et al. (2021). Effects of different exercise training modes on muscle strength and physical performance in older people with sarcopenia: a systematic review and meta-analysis. BMC Geriatrics, 21:708. 論文全文。サルコペニアのある高齢者が対象。この記事の練習や4週間の例を検証したものではありません。
- [タンパク質の摂取タイミング] Schoenfeld BJ, Aragon AA, Krieger JW (2013). The effect of protein timing on muscle strength and hypertrophy: a meta-analysis. Journal of the International Society of Sports Nutrition, 10:53. 論文全文。摂取タイミングと総摂取量を考えるための資料。個別の栄養処方を示すものではありません。
日本語での整理に参考にした発信:牧野講平さんのパフォーマンスピラミッドの投稿、理論の限界についての投稿。研究論文とは区別して紹介しています。図は転載せず、本記事用に作成しました。
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実際に歩いた山の体験と、身体づくりの知見をお届けしています。次の山選びにもどうぞ。
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